麺中心に夏場への提案拡大 ―― 26年春夏家庭用新商品
2026年春の家庭用冷凍食品新商品は本紙調査で主要冷凍食品メーカー22社から114品の発表数となった。昨年春の101品からは13品の増加となったものの、24年春の121品、23年春の146品には及ばず、絞り込み傾向は続いている。リニューアル品は113品で前年103品から増加した。今春の新商品・リニューアル品の主だった傾向傾向としては①猛暑・夏場の長期化への対応②ワンプレートのバラエティ化③丼の具の拡大④二極化対応のさらなる加速―が挙げられる。
今春は猛暑、夏の長期化が昨年に引き続き見込まれる中、麺類を中心に夏場に向けた提案を各社強化している。ニチレイフーズは氷を使用した独自技術で冷たく仕上がる「冷やし豚しゃぶうどん」を投入。テーブルマークは「カトキチ極細さぬきうどん3食」を流水解凍対応にする他、「讃岐麺一番肉うどん」を期間限定で温冷兼用つゆに変更した。日清食品冷凍も“夏のつゆだく麺”をテーマにつゆだくタイプのまぜそばやひもかわうどんを提案。シマダヤも冷やしておいしい更科そばを投入した。
プレート品のアイテム拡大、バラエティ化も加速している。ニップンは「3種野菜と海老のチリソース&天津飯」で中華メニューに挑戦。イートアンドも中華弁当に「直火炒飯と回鍋肉」を追加した。ニッスイは丼もの新シリーズ〈まん福どん〉として「おだし香るかつ丼」を投入。日本ハム冷凍食品も新規にワンプレートに参入し、カレーとナンの新規性のある商品を提案した。
丼の具の拡大。Umiosは「五目中華丼の具」等、お茶碗一杯分に最適な商品3品を提案。ハインツは「シュクメルリ風チキンクリームライスの具」、トロナは「なか卵 親子丼の具」をそれぞれ発売しており、カテゴリーの充実が図られている。
二極化対応も進んだ。日清製粉ウェルナは〈青の洞窟〉にエントリーラインの商品を投入。味の素冷凍食品は素材にこだわる「ずっしり大餃子」で餃子、プレミアムアイテムを追加した。一方で、節約志向に対してはニチレイフーズがハーフサイズの「半チャーハン」はじめ、「懐かしの炒飯」「懐かしのえびピラフ」「焼おにぎり8個入」を価格対応型商品とした。
なお、新商品投入数が最も多いのはニチレイフーズの18品、次いでニップンの17品となっている。

上田社長「28年度フローズン売上20億へ」 ―― アヲハタ

アヲハタの上田敏哉社長は5日、東京・渋谷の同社東京オフィスで開催された「“未来に向けたジャム”新価値創造のための事業戦略発表会」に出席、第11次中期経営計画において2028年度に、フローズン事業で20億円の売上を目指していく方針を明らかにした。上田社長の発言要旨は以下の通り。
当社は「2028年ビジョン」として『フルーツで世界の人を幸せにする』を掲げている。ジャム一極集中から脱却しながら、価値を創造し、その手応えをしっかり築き上げていこうということで、大きなビジネスモデルの転換期であり、さらなるブランド価値の向上に力強く挑んでいきたいと考えている。
フルーツについては厚労省から1日あたりの目標摂取が200gに設定されているが、日本人の摂取は誠に少ない。特に20代~40代は、50g未満だ。こういった課題に対し、当社は原料の持続的な確保に加え、新しい加工形態、需要創出に取り組んでいる。
フルーツを摂取しない理由としては「めんどくさい」「長期保存ができない」「値段が高い」などいろいろ理由があるが、我々が作るフルーツ加工品でこういった課題に向き合っていきたい。自社のバリューチェーンを進化させながら、フルーツの魅力を最大限引き出すことによって、この課題に向き合っていきたい。その課題の第1歩が新領域として育成しているフローズン分野の強化だ。
様々な場面で認知拡大を図る中でフローズンは、本中計の中で売上20億円を目指していきたい。ますは知っていただき、食べていただくことをプロモーション通じ進めていきたい。
■ジャムでZ世代と共同開発、レシピ本発売
アヲハタは“未来に向けたジャム”の新価値創造の取り組みとして、Z世代と共同で新商品の開発を開始した。27年春の発売に向けて、Z世代の意見を取り入れながら開発を進める。
また、ジャムの使い方を再提案するレシピ本「Is this "jam" or not?」を4月7日に発売。フルーツのある豊かな暮らしを届けていく。
冷食1位は「くちどけフローズン洋梨」 ―― 日本アクセス・新商品GP

日本アクセスは9日、東京・大崎の本社で「新商品グランプリ2026春夏」の結果発表会を開催した。冷凍食品部門の1位には、アヲハタ「くちどけフローズン洋梨」が選ばれた。
なお、総合グランプリは理研ビタミン「リケンのノンオイル かけちゃえエスニック」(加工食品部門1位)。
冷食部門の2位以下の順位は、2位「くちどけフローズンいちご」(アヲハタ)、3位「マンドゥ餃子」(CJ FOODS JAPAN)、4位「かけるだけ!洋食ライスシュクメルリ風チキンクリームライスの具」(ハインツ日本)、5位「Delcyチン!する私のポテトサラダ」(日本アクセス)。
冷凍食品部門の〈トレンド賞〉は、「かけるだけ!洋食ライスシュクメルリ風チキンクリームライスの具」(ハインツ日本)が選ばれた。また今回創設された「パッケージ賞」には「くちどけフローズンいちご」(アヲハタ)が選ばれた。なお冷蔵食品(和日配)部門のトレンド賞は「『流水麺』サラダパスタつるりーに1食」(シマダヤ)。
今回の「新商品グランプリ」のエントリー数は81社、93品と過去最大級の規模となり、そのうち冷凍食品部門は19社(20品)だった。
ランキング結果は、同社公式Tiktokでの動画配信や店頭販促を通じ、商品の認知拡大と購買促進を図りランキングをメーカー、得意先の販売強化に役立てる。
服部真也日本アクセス社長は、「メーカーの努力や商品の価値を消費者へ直接伝える場を提供すること、またグランプリの結果を広く発信することで、新たな需要の創出と市場の活性化につなげていく」とした。