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今週のヘッドライン|2024年1月第4週号

価格・品質両軸で商品強化 ―― CGCアソシエイツ会

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堀内社長が2024年度の取組を説明
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堀内代表

 CGCジャパンは17日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で「CGCアソシエイツ会」を開き、356社666人が参加した。同会では、堀内容助社長が2024年度の事業方針について説明し、「地域と未来を笑顔に」をテーマに、①商品力強化②組織改革③販売サポートの充実などに取り組む方針を示している。冷食関連ではブロッコリーの大袋などが大幅に伸長しており、引き続き強化を図る方針を表明。仕入れについては、各地区の会員が連携してイベント向け商品などを仕入れる代表バイヤーの選定を進める考えを明らかにした。

 24年度の重点施策のうち、「商品力の強化」において、冷食関連では、会員から強い引き合いがある〈ショッパーズプライス〉シリーズや、店舗の差別化に繋がる輸入品を強化する。冷凍ポテトやスイーツなどの新商品を投入し、全体の商品数を増やす。菅原泰広報室室長は「冷食は全カテゴリーの中でも動きが良く、23年度の実績は2桁増で推移した。特に、ブロッコリーの大袋が7割伸長し、レギュラー品も伸びている。引き続き強化していきたい」としている。
 商品全体では、「価格訴求型」と「品質訴求型」を両軸で強化する。「価格訴求型」の2ブランドは特長を再定義し、商品を強化する。〈ショッパーズプライス〉をメガチェーンと同等以上の品位で価格対抗するPBに、〈断然お得〉を対抗を上回る品質でユニット単価に優れた大量目商品を品揃えるPBに位置付ける。「品質訴求型」は、環境、安全安心、おいしさ、健康、料理応援─の五つの目線を取り入れた商品を強化する。輸入品の品揃えも拡充する。縦型商品を増やして会員企業の売場効率を上げる。包材の削減や賞味期限延長を進めるなど、環境配慮の取組も進める。
 ②組織改革では、各地区や支社単位でのまとまりを強化。23年度から、カテゴリー毎に地区の代表バイヤーを選定して仕入れの規模感を生み、調達コストを引き下げる試みにも着手した。千葉、神奈川などで共配センターを利用する会員などが連携し、企画商品の仕入れでシナジーを生む。
 ③販売サポートでは、縦置き陳列を訴求しながら、会員企業の販売効率を引き上げる。CGCが発行している無料情報誌「ふれ愛交差点」によるメニュー提案を活用した単品集中販売の販促も進める。既にこの販促では、フレスタ(広島県)の船入店で集中販売した冷凍ブロッコリーの売上が冷凍食品部門で1位になるなど、一定の成果が上がっている。
 なお、アソシエイツ会に登壇した堀内淳弘代表は、「CGCジャパンは昨年、設立から50周年を迎えた。業界を変えることに取り組んできたが、まだまだ道半ばな課題も多い。新しい50年に向けて、スカスカ商品の撲滅や賞味期限の延長などに、会員と共に取り組んでいく」と挨拶した。同会では、岩崎裕文CGCジャパン会長、京谷裕CGCアソシエイツ会会長も登壇して挨拶した。

プレートに「カツカレー」 子供・幼児向け商品も充実 ―― ニッスイ・家庭用

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〈まんぞくプレート〉テレビCMも

 ニッスイは23日、24年春・夏新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品8品、リニューアル8品の計16品。発売日は3月1日。
 ワンプレート商品〈まんぞくプレート〉シリーズに「ふっくらごはんとカツカレー」(330g)を投入する。30種類以上のスパイスを使用し、肉の旨み、野菜のコクを加えカツがおいしく食べられるカレーに仕上げた。カツは豚ロース肉を使用し、食べやすいようにカット。ごはんはコシヒカリブレンド米を高火力で釜炊きした。想定売価は400円前後。〈まんぞくプレート〉シリーズでは3月にテレビCMを投入、認知向上を図る。
 麺類では、〈わが家の麺自慢〉シリーズから汁なし麺「濃厚ごま香る汁なし担々麺」を発売する。濃厚なごまソースと花椒油が効いたシビ辛ソースを合わせたWソース製法で、濃厚なごまの風味と花椒の香りが引き立つ。
 おにぎりでは、大きな大きな焼きおにぎりの発売35周年を記念し、九州のフンドーキン醤油「ゴールデン紫」を使用した「大きな大きな焼きおにぎり九州甘口しょうゆ味」を数量限定で投入。また、子供の塾前食向けに照り焼きチキン味のおにぎりに特製マヨソースを塗って焼いた「ハピもぐてりマヨ焼きおにぎり」も。取っ手付きトレーで持ちやすく手が汚れにくい。
 食卓商材では、〈今日のおかず〉シリーズ「国産ももから揚げ」を地域限定で発売する。同社独自の鶏専用配合飼料で飼育した「ニッスイ・グランドリ」のもも肉を使用したから揚げ。二度揚げ製法でカラッとした食感。シンプルな和醤油味で夕食メインに。
 1歳6カ月から3歳頃までを対象の幼児食〈ニコパク〉シリーズには「星のたまごがでてくる!チャーハン」をラインアップした。子どもの成長に配慮したやさしい味付け。国産素材を使用した。またスプーンにうまく乗るようにしっとりしたチャーハンにした。同シリーズは今回の新商品で6品。売場で麺訴求しシリーズの認知を図る。

〈まるぐ〉に2品追加 ―― テーブルマーク・新商品

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圧倒的な具材感

 テーブルマークは16日、24年春季家庭用冷凍食品を発表、新商品7品、リニューアル17品の計24品を3月1日より発売する。
 麺類では、具材の満足度が高い〈まるぐ〉シリーズに名店「焼きあご塩らー麺たかはし」監修の「たかはし監修 まるぐ 焼きあご塩ラーメン」、「麺屋武蔵」監修の「麺屋武蔵 旨まぜそば大盛り」をラインアップする。「焼きあご塩ラーメン」は、鶏ガラと豚ガラの深みのあるあごだしスープが特長。「旨まぜそば」は、仙台味噌と濃口醤油をベースに魚介と豚の旨みが広がる。
 スナックでは、「ごっつ旨い大粒ねぎたこ焼おろしポン酢」、米粉を使用した「海鮮チヂミ」を投入。
 弁当商材では、弁当に詰めやすい〈詰めやすサイズ〉シリーズ「詰めやすサイズたっぷりコーンフライ」を追加するほか、シンプルな味わいの「とり天 のり塩味」もラインアップした。
 ベーカリー〈ここCafe〉シリーズでは新たに「紅茶スコーン」を投入し、シリーズを拡充する。

つまみ向けにつくね串、鶏チャーシューも投入 ―― ケイエス冷凍食品・家庭用

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軟骨のコリコリ食感

 ケイエス冷凍食品は3月1日、家庭用冷凍食品新商品3品、リニューアル品1品、パッケージリニューアル品2品を発売する。
 新商品は、同社が継続して開拓に挑戦している惣菜カテゴリーの商品を強化している。
 新商品のうち「おつまみつくね串」(3本、112g)は、鶏肉と豚肉を使用した3個串のつくね串で、軟骨のコリコリとした食感と粗挽き胡椒を使った味付けがおつまみにピッタリな仕上がり。
 「おつまみ鶏チャーシュー」(100g)は、若鶏の胸肉を青森県産ニンニク入りの醤油ダレで味付けして蒸し焼きにした。ウェルファムフーズ宮崎工場製造品。
 〈中華菜皿〉シリーズの「海老のチリソース」は、発売から40周年を迎えた定番商品を刷新した。同社泉佐野工場製造品。
 リニューアル品の「たけのこ入り塩メンチ」(5個、100g)は、タケノコ水煮を40%増量した。食べ応えのある食感で弁当にピッタリな商品。JAフーズさが佐賀食品工場製造品。パッケージをリニューアルした「国産鶏鶏つくね串(照焼)」(6本、132g、泉佐野工場製造品)は「ジャパンフードセレクション2023年8月グランプリ受賞」のアイコンを付け、「おべんとうごまだんご」(5個、100g、日本食材加工製造品)は、「自然解凍OK」のアイコンを大きくして強調した。

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