5年ぶりに台湾で開催 ―― 日台懇
日台合わせて102人が出席
中井会長
魏理事長
輸入冷凍野菜品質安全協議会（凍菜協、中井清典会長）と台湾区冷凍冷凍蔬果工業同業公会（魏東啓理事長）は1日、台湾・高尾市の圓山大飯店で2023年日台農産物生産販売安全懇談会を開催した。コロナ下で対面式の懇談会の実施を見合わせていたため、今回の懇親会は5年ぶりの開催となる。当日は、日台合わせて102人の冷凍野菜輸出入の関係者が集い、引き続き両国が密接に連携して冷凍枝豆業界の発展に尽力していくことを誓い合った。
懇談会では魏理事長が秋作の冷凍枝豆の生育状況について次の通り説明した。
台湾産枝豆の秋作は、反収、歩留まり共に前年並みを見込んでいる。価格については調整しない方針。通年の製造量は春作が不作だったことから7％の減産を見込んでいる。播種については台風の影響を考慮して多くのエリアで播種の時期を遅らせている。そのため収穫は1月15日頃まで続く見込み。ここまでの遅まきは過去に一度しか経験がないという。2024年の生産地については、23年の7100haから8000～9000haまで広げて22年度の製造量の水準を取り戻す方針だ。
懇親会では魏理事長、中井会長らが登壇して挨拶した。魏理事長は「日本と台湾は50年以上お互いに努力を重ねながら交易を続け、今や日本は台湾にとって最も重要な輸出国となった。この会にお集まり頂いた皆様のご協力の下で市場環境の変化に打ち勝ち、両国の業界を更に発展させたい」と語った。
中井会長は、「我々凍菜協は来年設立20周年を迎える。消費者に美味しく、楽しく、安全安心な冷凍野菜を届けるために、これからも皆様と共に努力していく。今後も日本と台湾の冷凍野菜業界が発展し続けることを祈念する」と語った。
同会では台湾産冷凍枝豆の発展に貢献した企業の表彰式も執り行い、マルハニチロ、ニッスイ、東洋水産、ニチレイフーズ、イオントップバリュ、WISMETTAC DOODS INC、ノースイが表彰を受けた。
閉会に当たって挨拶した蔡敬虔台湾区冷凍冷凍蔬果工業同業公会前理事長は、「コロナ禍を経て日台の関係者が集う会を開催できた。今後も2年に一度懇談会を開き、両国の絆を深め合いたい」とした。
【２面に特集】
持続可能な物流のための取組宣言 ―― ハムソー4社
伊藤ハム米久ホールディングス、日本ハム、プリマハム、丸大食品のハムソーメーカー4社は1日、差し迫った「物流2024年問題」を始めとした物流の課題に関して、「SDGsへの貢献と持続可能な物流のための食肉加工業界取組宣言」を発表した。
宣言の内容は①配送ドライバーの負荷軽減②納品条件の見直しによる効率化③共同配送の推進―の3点。
①では現在、食肉加工の流通で慣習化している配送ドライバーによる得意先での配送付帯業務を見直し、配送の生産性を高める。作業負荷が増す得意先に対しては、商品の流通が持続可能になるように協議する。
②では物流の平準化と共同配送の実現に向けて、定番商品の「納品リードタイム2日以上」への変更、新商品・特売品の「計画発注化」、「365日納品」と「ピース納品」の見直し、「総量納品化」の推進等、納品条件を見直す。
③では保存温度が同じ他の荷主事業者との連携や物流事業者への積合せ輸送の実施、中継地点での商品在庫の一定保管の体制構築等、業界内外での物流の共同配送を推進する。
4社は6月2日に政府から公表された「物流革新に向けた政策パッケージ」を受けて、業界・分野別の自主行動計画を作成すべく、物流において食肉加工業界が抱える課題について検証し、11月21日に同計画を農林水産省に提出している。
DAY&NIGHTテーマに ―― 日清製粉ウェルナ 青の洞窟渋谷
ゲストに堀田茜さん
岩橋社長
日清製粉ウェルナが特別協賛するイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA」が12月1日～25日まで、渋谷公園通りから代々木公園ケヤキ並木において開催されている。開催に先立ち、11月30日にはゲストにタレントの堀田茜さんを招き、岩橋恭彦社長はじめ、川原惠渋谷公園通商店街振興組合理事長、矢岡俊樹（公財）東京都公園協会理事長、長谷部健渋谷区区長による点灯式が執り行われた。
今年は『青の洞窟SHIBUYA－DAY&NIGHT』をテーマに、昼間にも楽しめる新企画「青の洞窟Xmas market」を同時開催。約20店舗が出店し、ディ・チェコ製品の展示、〈青の洞窟〉ブランド製品の展示販売、「NBCメッシュテック」のメッシュを使用した雑貨を販売している。また、〈青の洞窟〉冷凍パスタも調理し販売した（税込500円）。
点灯式であいさつに立った岩橋社長は「今年も渋谷ケヤキ並木に戻ってきた。16年に初めて開催して以来、1000万人以上の方にご来場頂いている。冬の代表的なイルミネーションイベントとなった」と述べた。