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今週のヘッドライン|2023年7月第2週号

白チャーハンなど4品 ―― 味の素冷凍食品・秋の新商品

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定番のおいしさ目指す

 味の素冷凍食品は8月6日から、秋の家庭用新商品4品、リニューアル6品を発売する。さらに地域限定の新商品4品も同日から発売する。新商品は、同社の新ブランドビジョン「おいしさ№1」と「楽しさ」「健康・栄養」「環境への配慮」を体現した商品をラインアップした。「おいしさ№1」と「楽しさ」では、永久改良を続けている「ギョーザ」をリニューアルするほか、新商品で、簡単に手作り料理を楽しめる〈Cook Do〉シリーズ、電子レンジで贅沢なスープを楽しめる〈クノール〉シリーズをそれぞれ2品発売する。

 「健康・栄養」では、減塩をテーマにした「白チャーハン」「おいしく塩分配慮ギョーザ」「おいしく塩分配慮エビピラフ」、「環境への配慮」では、「黒豚大餃子」「海老大餃子」で紙を一部使用した袋パッケージに変更した。
 「白チャーハン」は、直火焼豚と卵、白葱を使用したシンプルで誰もが好きな定番のおいしさを目指したチャーハン。同社従来品比で塩分40%カットした。
 材料の準備、油の用意は必要なし、フライパンで約5分炒めるだけで“おいしい中華”が味わえる、材料“全部入り”の〈Cook Do〉シリーズは「回鍋肉」「青椒肉絲」の2品を地域限定で発売する。回鍋肉のキャベツは素揚げを行い、青椒肉絲の豚肉やピーマンは細切りにするなど、下ごしらえ済み。
 冷凍で展開する〈クノール〉の具だくさんなスープは、北海道野菜の味や風味、彩りを活かした贅沢な味わいとした。
 リニューアル品は6品。51年目の「ギョーザ」は中具のにんにくや生姜といった香味野菜の風味をアップ。「レンジでギョーザ」は、香味野菜の風味やジューシーさ、食べ応えをより感じられるように、中具がさらにおいしくなり、具の量も1個当たり2g増量した。

新カンパニースローガン
「感動で笑顔を」第二の創業期へ


 味の素冷凍食品は2030年とその先の成長に向け、新カンパニースローガン「感動で笑顔を」を策定した。新スローガンの下でブランドビジョンを「手づくりの先へ」に刷新、7月4日から展開する。
 同社では味の素Gグローバル冷凍食品事業の核として、「感動」と「笑顔」にあふれたファンレターが届く、「おいしさNo.1」「楽しさ」「健康・栄養」に加え、「環境への配慮」で突き抜けた唯一無二の存在になることをビジョンとして新たに設定した。
 新カンパニー スローガンのもと“おいしい”と言われるまでになった冷凍食品の常識を変えるべく、「第二の創業期」という新たなチャレンジ精神を掲げ、冷凍食品を進化させていくという想いを、新ブランドビジョン「手づくりの先へ。」に込めた。

病院・介護の食費見直し求め、厚労省に陳情 ―― (公社)日本メディカル給食協会

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(上)伊原保険局長に陳情書を手渡すメディカル給食協の平井会長(右)、菅井理事(左)。(下)大西老健局長に陳情書を手渡すメディカル給食協の平井会長(右)、菅井理事(左)

 (公社)日本メディカル給食協会の平井英司会長、菅井正一理事(日清医療食品代表取締役副会長)、および新井秀一専務は6月27日、「入院時食事療養費の引き上げ要望」について、伊原和人厚生労働省保険局長に陳情を行った。
 また、「2024年度(令和6年度)介護報酬改定に係る基準費用額(食費)の見直し要望」について、大西証史厚労省老健局長に陳情を行った。
 「入院時食事療養費」については、食材料費、人件費、光熱水費が上昇し続けるなか、1998年以降消費税増税に伴う増額もなく、反対に1日単位から1食単位への算定見直しなど減額となっていることから、委託契約金額が入院時食事療養費を上回っており、赤字となっている現状がある。
 また、介護施設における給食部門が大幅な赤字運営となっている要因としては、食材料費・人件費・光熱水費等が上昇し続ける中、制度導入時の設定額1,380円から現在に至るまでの19年間で65円のみの見直しに留まっていることによる。
 これらの情勢を受けてメディカル給協では、適正な水準への見直しを強く求めた。

新商品に鉄板焼ビーフハンバ―グ ―― 日東ベスト

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 日東ベストは昨年10月に発生した山形工場火災事故の影響により停止していたハンバーグラインが復活(既報)、7月1日より新商品「JG鉄板焼ビーフハンバーグ」とともに販売を再開した。
 〈JGハンバーグヴィアンド〉〈JG鉄板焼チーズインハンバーグ〉の復活と合わせ、今回の目玉として投入したのは新商品「JG鉄板焼ビーフハンバーグ(160、130、100」。
 6月30日に都内で開催された決算会見に出席した塚田壮一郎社長は、同商品について「牛肉の価格が高騰する中で、コストメリットを出しつつ品質の良い商品を追求した。切った時に肉汁のあふれるジューシー感のあるハンバーグを実現した」と説明、ハンバーグ類全般については「今回の火災によって失われてしまったお客様を取り返すことを全社の使命としていく」とした。
 また、今期はハンバーグの復活と共にとんかつ類の販売を強化していく。

とんかつも巻き返し

 とんかつは鳥インフルエンザの影響による鶏卵価格の高騰により、かつ丼の販売を中止するユーザーが増えたため販売数量が減少した。直近では鶏卵価格も安定しつつあり、かつ丼がメニューとして復活しつつあること、また競合他社の値上げもあり、今期を“復活の年”と位置付けていく。

夏のビーフフェア3品 ―― プレナス

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ビーフレモン弁当(上)等3品
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廣藤専務

 プレナスが展開する「Hotto Motto」は、7月新商品として3日より「ビーフレモン弁当」、13日より「牛スンドゥブ弁当」、25日より「ネギ塩牛タン弁当」の3品を投入する。
 暑い時期にこそスタミナの付く牛肉を使用し、『夏のビーフフェア』として投入する。
 第1弾の「~キャベツたっぷり~ビーフレモン弁当」(税込600円、肉倍量900円)は、本醸造醤油をベースとしたすっきりとした甘さと、食欲をそそるニンニクの旨味を効かせた特製しょうゆたれで味付けした。レモンを添えて、牛肉の脂のおいしさをさっぱりと味わえ、加熱調理をしたキャベツで肉と野菜をしっかり摂れる設計とした。
 レモンの効いた味の深みがテスト導入で若者に好評を得ており、TVCMでも『Z世代』をプロモーションターゲットとして新たな客層の獲得を狙っていく。
 説明に当たった廣藤明専務執行役員は、「ほっともっとは全国2500店舗超を展開しておりターゲットは幅広く、毎月新商品を投入している。“ビヨンド・コロナ”においては、スポーツイベント等が復活する中でイベントへの協賛をすることと、夜ごはんを担う方、若者へのアプローチを大きな軸に位置づけて商品開発を続けていく」とした。

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