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今週のヘッドライン|2023年7月第1週号

自販機事業が始動 ―― 日清製粉ウェルナ

 日清製粉ウェルナはかねてより、実験検証を進めていた冷凍自販機等での販売にも対応するトレイ・フォーク付き冷凍レンジ用パスタ5品目を全国で発売する。コロナ禍に広がった冷凍自販機だが、新型コロナ5類移行後もその展開は各社で加速している。この6月には不二家も参入、ケンミン食品も取組強化、小売では東急ストアも自販機集積型業態2号店を出店する。


メーカー、小売で取組がさらに加速

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日清製粉ウェルナ特設サイト

 日清製粉ウェルナの冷凍自販機対応トレイ・フォーク付き冷凍レンジ用パスタ5品目は、本年3月よりテスト販売を行っていたが、テスト販売期間中に集まった意見を踏まえ、製品仕様やメニューを改良、本発売を開始した。
 また、同製品の発売に合わせ、日清製粉ウェルナ業務用Webサイト内に特設ページを開設し、6月23日より製品特長・製品情報・メディアでの掲載情報などを公開している。


不二家
冷凍スイーツ自販機設置


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不二家・冷凍スイーツ自販機

 不二家は6月30日より、不二家洋菓子店・不二家レストランの一部店舗において冷凍スイーツ自動販売機「FUJIYA CAKE's STAND」を順次設置する。店外に設置されるため、24時間365日、誰でも気軽に不二家スイーツを購入できる。ケーキは全てセミフレッドクリームを使用しており、半解凍でもなめらかでコクのある味わいを楽しめる。商品は全部で10種類。
 ラインアップは「ショートケーキ」(2個セット、税込500円)、「あまおう苺ケーキ」(同)、「ハイカカオチョコレートのケーキ」(同)、「ホワイトチョコレートケーキ」(同)、「ミルクレープ」(同)、「マロンモンブラン」(同)、「スイーツボトル(ショートケーキ、ハイカカオチョコレートのケーキ、ブルーベリー&チーズクリームケーキ、モンブラン)」(各600円)。スイーツボトル各種にはスプーンが付属する。


ケンミン食品
自販機でグルテンフリー商品


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ケンミン食品 グルテンフリー自販機(右)

 ケンミン食品はグルテンフリー商品だけを取り扱った「グルテンフリー商品専用冷凍自販機」を同社本社前に設置、6月28日より販売を開始した。商品は「TSURUMEN×GF RAMEN LAB黄金の鶏油(チーユ)しょうゆラーメン」(1食入、1300円)や、「めんもソースもまるごとぜんぶ グルテンフリー焼きそば」(2食入り600円)など。


東急ストア
自販機集積型店舗2号店


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Little業態2号店

 東急ストアは6月20日より、自動販売機集積型の無人店舗「Little」業態の2号店となる「Little洗足 produced by Tokyu Store」をオープンした。「ちょっと“地域に”いいもの、ちょっと“地域の”いいもの」をコンセプトに、様々な自動販売機をラインアップした。
 冷凍ピザ「ピッツェリア ダ グランツァ」の自動販売機は洗足駅前の人気店の商品が購入できる。「ナポリピッツァ職人コンテスト2012」クラシカ部門で1位の栄冠に輝いたピザ職人が監修した。
 冷凍ラーメン「ヌードルツアーズ」は全国から選ばれたラーメン店と丸山製麺のコラボ商品を販売。
 冷凍マカロン「KEYAKI sweets」は、山形県東根市のスイーツショップ「KEYAKI sweets」のパティシエが一つひとつ心を込めてつくったマカロン自販機。

初の売上5千億円、経常も過去最高を達成 ―― 旭食品

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竹内孝久社長

 旭食品は6月21日、2022年度(2023年3月期)のグループ業績(収益基準適用後、確定値)を発表した。
 連結売上高は5088億3000万円(前期比5.4%増)、経常利益43億2400万円(同57.3%増)。グループ業務用卸の大幅回復や値上げも売上を押し上げた。売上総利益率も向上し販管費の伸びを上回り増益を確保したことで、売上高は初の5000億円突破、経常利益は過去最高となった。
 地区別売上高は、中四国1108億700万円(同2.4%増)、九州412億4800万円(同0.6%増)、近畿1544億8900万円(同2.7%増)、中京266億1200万円(同10.4%増)、東海188億1700万円(同16.8%減)、関東1152億1900万円(同11.3%増)、その他416億3500万円(同26.4%増)。
 東海地区の前年割れは子会社ヤマキ㈱の算月変更の影響によるもの。
 商品別売上高では、食品が2380億3000万円(同2.3%増)、冷食885億4000万円(同12.1%増)、チルド631億8600万円(同6.4%増)、菓子298億5100万円(同2.8%増)、酒類693億5800万円(同6.8%増)、家庭用品39億3000万円(同8.1%増)、その他159億3300万円(同11.9%増)。
 今期の目標は売上高5300億円(同4.2%増)、経常利益53億円(同22.6%増)を目指す。
 旭食品は9月21日、高知市の高知市文化プラザかるぽーとで「創業100周年記念式典」を開催する。
 当日は、15時から記念式典、18時30分から記念パーティーをOMO7高知by星野リゾート(旧ホテル日航高知旭ロイヤル)で開催する。
 なお、同日は記念式典に先立ち、14時から高知市文化プラザかるぽーとで、例年6月に開催していた「第26回全国旭友会総会」も開催する。

新感覚、背脂の水餃子 ―― イートアンドフーズ

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トッピングにも最適

 イートアンドフーズは6月22日、大阪王将ブランドの23年秋冬の家庭用冷凍食品新商品を発表した。新商品は5品、リニューアル9品の計14品。8月より発売する。
 シェア№1の水餃子では、春に投入し好評の〈極み〉シリーズを〈極みの肉汁〉シリーズとして「極みの肉汁濃厚水餃子」(648g、標準24個[1粒27g])を水餃子で投入。とろっとあふれる濃厚な肉汁を、大阪王将自慢のぷるもち皮でしっかり包んだ。XO醤を隠し味に、そのまま食べても、茹でても、焼いてもおいしい。また、豚の背脂をぷるもちの皮で包み込んだ「暴走背脂ニンニクぶた餃」(272g、標準16個[272g])の新感覚の水餃子も投入。ラーメンにトッピングすると背脂ニンニクラーメンとなる。
 餃子では、主力の「羽根つき餃子」(296g[餃子12個、たれ2袋])を羽根がパリッと焼き上がるようにリニューアル。具材も隠し味に自家製焦がし味噌を開発し、素材の味を引き立てるうまみ、香り、コクで街中華の味に仕上げた。また、春投入の「極みの肉汁大粒餃子」(標準24個[1粒30g])も肉汁をパワーアップした。
 ラーメンでは、東大阪市西部を中心に親しまれている高井田ラーメンを商品化した「大阪こてこて高井田ブラック」(260g[麺170g])。真っ黒な醤油スープ、太麺、大きなチャーシューとたっぷりのねぎの具材が特長だ。


共働き世帯向けに 子供向け冷凍おかず ―― 住友商事九州㈱

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ハンバーグセット

 住友商事九州㈱(福岡市博多区、高橋和之社長)はこのほど、新規事業として、増加する共働き世帯向けに子供向けの冷凍おかずセット「すくすくデリ」を応援購入サービスMakuakeで先行販売した。
 メニュー開発は、スタートアップ企業で長年学校や保育園などの献立作成に携わってきた管理栄養士を多く抱えるeatas㈱(福岡市中央区、手嶋英津子代表)が行う。
 メニューは、「ハンバーグセット」「プルコギと唐揚げセット」「魚のピザ風セット」など5品。全て食べる際には子どもが一人でも簡単に準備できるよう、レンジ調理のみで完結。容器もレンジ火傷のリスクを抑え落としてもこぼれにくいようトップシール容器を採用している。
 応援購入価格(リターン)は、超早割5個入り30%OFF3850円(限定50セット)~もっとまとめ割20個入30%OFF1万5400円(限定50セット)などを用意している。

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階