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今週のヘッドライン|2023年2月第3週号

「あっという間の17年」、ブランド・品質育成に注力 ―― シマダヤ・木下社長

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左から岡田事務、木下社長

 シマダヤは5月23日付で代表取締役社長に岡田賢二専務取締役が昇格し、木下紀夫社長は同日付で取締役会長に就任する人事を発表した(既報)。9日、東京恵比寿の同社本社で行われた新商品発表会には両氏が揃って出席、木下社長はブランド・品質育成に注力した社長在任期間の17年を振り返るとともに岡田専務の業務用冷凍事業における貢献を高く評価、岡田専務は木下社長の築いてきた基盤を成長軌道に乗せていきたいと就任に向け抱負を語った。

 木下社長は自らの就任期間について、「あっという間に17年が過ぎ、皆さんに支えられてここまで来た。シマダヤというブランドと品質をどう守り、どう育てていくかということに注力してきた。当たり前のことを当たり前に進めてきた。シマダヤには強みと弱みがあるが、できるだけ強みを活かし、弱みを少しづつ解消することを考えてきた」と振り返った。
 後任の岡田専務については「プロパーで業務用冷凍の営業を長きにわたって務め、本部長としてシマダヤの業務用冷凍事業を支えてきた一人だ。シマダヤ全体にとって業務用冷凍食品の売上拡大は大きく、貢献度は非常に高かった」と評価した。
 その上で、「(岡田専務は)コロナ下の2021年4月~22年3月まで早稲田のビジネススクールに通い、MBAを1年で取得している。今後は私のように勘と経験と度胸だけでは難しい経営環境に入る。そこで学んできたことを活かしてもらいたい。木下のコピーには絶対なるなということ常に思っている」とエールを送った。

岡田専務 持続的な成長軌道へ

 岡田専務は就任に向けた抱負として「木下社長が築いた安定した経営基盤を引き継ぎ、いかに持続的な成長軌道に乗せることができるかが私の責務であると考えている。足元では原料高、資源高と我々を取り巻く環境は著しく変化しているが、その中で当社の経営コンセプトである『美味しい笑顔をお届けする』ことに集中していく」とした。

汁なしカテゴリー活性化 日清本麺にワンタン麺 ―― 日清食品冷凍・新商品

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背徳感あるおいしさ

 日清食品冷凍は23年春夏商品として新商品27品、リニューアル品2品、企画品2品の計31品を3月1日より発売する。
 今回の新商品では汁なしカテゴリーを活性化、〈日清まぜ麺亭〉において「ご当地ブランド」から「カテゴリーエントリーブランド」への進化を図った。「ニンニクまぜそば」はこってりとした“豚骨醤油だれ”と平打ちのちぢれ麺が特長の背徳感のあるおいしさを堪能できる商品。
「こく旨醤油の極太まぜ麺」は豚骨の旨みをたっぷりきかせたコクのある醤油だれに、小麦ブラン入りの極太うどんを合わせた。
 ラーメンではまるで“ゆでたての麺”のおいしさを味わえる〈日清本麺〉第4弾として「ワンタン麺」を投入。具材の「肉ワンタン」は、電子レンジ調理時に水分が保たれるよう氷の中に閉じ込めて凍結することで、なめらかでつるっとした食感を実現。
 パスタでは〈もちっと生パスタ〉新商品として「冷ジェノベーゼ」を投入した。バジル×チーズ×ナッツの豊かな味わいが楽しめる。また人気メニューのクリーミーボロネーゼ、明太子クリーム、トマトクリームはソース増量や素材の旨みをアップし〈もちっと生パスタ〉史上、最高ソースリッチな仕上がりにした。
 〈スパ王プレミアム〉では「サーモンのバター醤油」を追加。和風麺にはぶっかけて食べる新スタイルの「冷凍 日清どん兵衛 揚げなすの担々うどん」を投入した。〈冷凍 日清の関西風お好み焼〉シリーズ4品は、1/2日分の野菜が1枚でとれるヘルシーなお好み焼にリニューアルする。

牛焼肉アイテム2品、シャウエッセン使用のピザトースト ―― 日本ハム冷凍食品・新商品

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ごはんに合う味付け

 日本ハム冷凍食品は6日、2023年春夏商品として新商品3品、リニューアル品12品を発表した。3月1日以降順次発売する。
 今春は「カラダよろこぶ、お手軽朝食」「食べる幸せかみしめたい」「『ラク得』惣菜は我が家のお助けメシ」をコンセプトに、〈シェフの厨房〉ブランドを強化し、朝食や間食で手軽に食べられるホットスナックを提案した。
 〈シェフの厨房〉ブランドでは新たに「直火炙りの牛カルビ焼肉」「特製だれの牛プルコギ」の牛肉商品2品を投入。手軽なレンジ調理、濃いめの味付けでご飯に合う商品として提案する。
「直火炙りの牛カルビ焼肉」は牛バラ肉を直火で香ばしく焼き上げた牛カルビ焼肉。「特製だれの牛プルコギ」はキャベツ、たまねぎ、にんじん3種類の野菜が入った牛プルコギ。
 「低温調理デミグラスハンバーグ」「同和風おろしハンバーグ」の低温調理製法ハンバーグ2品はパッケージを一新した。“低温調理”を前面に打ち出すとともに、金と銀の種類がわかりやすく売場に映えるパッケージとした。
 スナックアイテムでは好評の「シャウエッセンドッグ」に続く、シャウエッセン使用商品「シャウエッセン使用 ピザトースト」を発売した。自家製の発酵種を使用した、サクッと食感が美味しいピザトースト。チーズをたっぷりのせ、シャウエッセンを味のアクセントにトッピングした。
 弁当品では「ソースキャベツメンチカツ」をリニューアルした。俵型から平らな丸形への形状の変更で、バーガーアレンジなどがしやすくなった。

冷凍自販機専用パスタを発売、5品を3月よりテスト販売 ―― 日清製粉ウェルナ・新商品

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冷凍自販機における販売イメージ
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マンガで説明

 日清製粉ウェルナは8日、東京・神田で行われた新製品発表会において、業務用市場でのソリューション型新製品として冷凍自販機専用パスタの開発・テスト販売について明らかにした。
 同社では冷凍自販機専用パスタの5品テスト販売を3月1日より開始する。同製品はトレーに冷凍パスタとフォークをセット。業務用レンジであれば3分以内で温め可能な商品となっている。冷凍自販機に格納しやすいサイズとした。パッケージには漫画で製品のハンドリングを紹介、Z世代の意見も取り入れた。
 想定される販売先は社員食堂、工場、シェアオフィス、ビジネスホテル、アミューズメント・パチンコ、温浴施設等。冷凍自販機と電子レンジの併設により事業所内、社員食堂等での即食が可能となる。販売価格は350円~500円を想定している。自販機設置や商品補充などは外部へ委託する。本発売は今年の夏ごろを予定している。
 説明に当たった同社プロダクトマネジメント統括部第三部の菊池和哉氏は「(冷凍自販機で販売される商品は)現状では少し高めの価格帯で、自宅で調理する商品が主流だが、今回、当社では手ごろな価格帯で日常使いができる、また即食可能な製品、ここにビジネスチャンスがあると考え開発した」としている。
 発売製品はもちもち生パスタのカルボナーラ・フォーク付き(289g)など5品。

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