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今週のヘッドライン|2023年2月第2週号

〈EASE UP〉初の共同開発、セブンのベンダーノウハウ活用 ―― セブン-イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂

第1弾「ミートドリア」など4品投入
第1弾「ミートドリア」など4品投入

 セブン-イレブン・ジャパンは、イトーヨーカ堂の一食完結型のオリジナル冷凍食品「EASE UP(イーズアップ)」を初めて共同開発、第1弾商品として「カルビクッパ」など4品を投入、同時にセブンイレブンでも販売する。今回の共同開発は、両社の連携活動の一環として行うもので、商品の製造に当たってはセブンのベンダー企業の冷凍食品工場を活用する。フレッシュ惣菜等で長年の実績を持つベンダーの製造技術を生かし、商品に合わせた設備、原材料、中食のノウハウを生かして、一食完結型メニューを中心に展開する。

 イトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンは、連携強化施策「SEJ・IYパートナーシップ(SIP)」を立ち上げ、販促連携として22年10月のハロウィンなどの合同フェアを実施、今年2月より第3弾として「中華フェア」を実施する。今回のフェアからは販促連携に加え、新たに商品分野での連携もスタートさせ、赤坂四川飯店監修商品など両店舗で展開する。
 イトーヨーカ堂の冷凍食品〈EASE UP〉のセブンでの販売は、商品分野での連携の一環として行われるもの。
 共同開発では、ヨーカ堂は客の購買動向に関する知見、セブンは、惣菜ベンダーの知見、設備を生かした商品製造を行う。製造に当たり22年2月稼働のフジフーズ茨城工場(惣菜・パスタ)、22年12月稼働の武蔵野群馬工場(麺類・米飯)との冷凍食品専用工場を活用する。
 同シリーズは「手間抜きできて、簡単に本格的においしいものを」をコンセプトに他業態などの競合、買い置き増加などを背景に、タイパ、コスパを兼ね合わせた商品」(荒谷一徳イトーヨーカ堂取締役執行役員食品事業部長)として2018年秋にスタートした。ヨーカ堂の冷凍食品売場や日配、惣菜売場などでも販売するなどテストを展開、その結果、買い置きよりもその日の食事として購入されるケースが多いことに着目。その日の食事に積極的に選ばれる冷凍食品が作れないかを検討してきた。
 共同開発についてセブン-イレブン・ジャパンの青山誠一取締役執行役員商品本部長は、「冷凍食品は各業態で売場が拡大している。大手メーカー商品が中心で差別化が難しい。マーケットの拡大に伴い各社生産キャパも余裕がないなど課題もある。今回の共同開発に当たり、当社が長年お世話になっているデイリーメーカーにお願いし、冷凍食品専用工場を作り、インフラを整えた。フレッシュフードの知見を冷食につなげたい」としている。
 なお、第1弾商品は、「カルビクッパ」「コムタンクッパ」「ミートドリア」「チーズリゾット」の4品。価格は398円。今後も順次商品を投入していく予定としている。

プレミアム20周年で期間限定品 弁当スパでアレルゲン対応 ―― ニップン・家庭用

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さっぱりとした味わい

 ニップンは2023年春夏家庭用冷凍食品として新商品9品、リニューアル品3品の計12品を3月1日より発売する。
 今春、発売20周年を迎える冷凍パスタブランド〈オーマイプレミアム〉では同ブランド初の期間限定商品「うま塩レモン」(270g、発売期間は約半年)を投入する。暑い時期でも食べやすく、まろやかな塩味のソースにシチリア産レモン果汁の爽やかなレモンの香りを効かせ、さっぱりとした味わいに仕上げた。
 人気テイストの「蟹のトマトクリーム」(280g)も蟹の味わいをより際立たせるリニューアルを行った。
 なお、同ブランドは期間限定商品を除く全品のブランドロゴ部分に発売20周年を記念したアイコンを追加。販促面でも連動した企画を予定する他、秋冬商品でも期間限定品を予定している。
 大盛個食冷凍パスタブランド〈オーマイBig〉には新メニューとして「鶏ねぎ塩」(340g)を追加。やみつきになる味わいの商品となっている。
 〈オーマイお弁当スパゲッティ〉では今回、「たらこスパゲッティ」(160g)「ナポリタン&焼きそばソース味」(140g)「ナポリタンスパゲッティ」(同)のアレルゲンを見直し販売。また「紙カップ入り」という特長はそのままに、従来外側に施していた紙カップの色・柄の印刷を内側に変更した。
 ワンプレートの〈ニップンよくばりプレート〉では新商品として外食チェーンを意識した「完熟トマトソースハンバーグ&ミラノ風ドリア」(330g)を投入。また、同社通信販売サイトで昨年より先行発売している「中華風炊き込みご飯&豆腐から作ったお肉の麻婆なす」(300g)、「豆腐から作ったお肉のミラノ風ドリア&カポナータ」(300g)のヴィーガン認証取得商品2品を小売向けに展開する。
 トレー入り冷凍個食米飯〈いまどきごはん〉には「甘だれからあげ丼」(280g)を追加。たっぷりの甘だれが食欲をそそる。

社長に服部副社長 ―― 日本アクセス

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 日本アクセスは7日、代表取締役社長に服部真也副社長の昇格を発表した。佐々木淳一社長は代表権のある会長に就く。4月1日付。
 服部真也(はっとり・まさや)氏は1959年9月25日生まれの63歳。同志社大学商学部卒、1982年4月伊藤忠商事入社、2005年4月繊維資材部長、10年4月ワタキューセイモア㈱取締役、15年4月、同社常務取締役営業本部長兼伊藤忠商事㈱審議役、18年10月伊藤忠商事㈱審議役ブランドマーケティング第2部門長補佐、19年2月㈱日本アクセスロジスティクス管掌付特命担当、同年4月執行役員ロジスティクス管掌補佐次世代ビジネス営業担当、20年4月常務執行役員、21年4月取締役、22年4月代表取締役副社長兼次世代ビジネス管掌兼商品統括・マーケティング管掌。

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