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今週のヘッドライン|2022年8月第4週号

付加価値型の展開強化 ―― ヨシケイグループ

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人気の「甘辛だれのやわらかとり天丼」
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持山係長

 全国に食材宅配サービスを提供するヨシケイグループ(本部ヨシケイ開発)においてコロナ下、簡便で長期保存の効く冷凍品への注目が集まり、伸長傾向が続いている。同社食材宅配サービスはロイヤルカスタマーに支えられ、夕食での普段使いがメインとなっていたが、近年のライフスタイルの変化により昼食需要が大きく拡大、主力のミールキット商材に加え、冷食を中心とした単品アイテムにも動きが出始めている。さらなる伸長に向け今後取り組んでいくのは健康価値や品質にこだわった商品の展開。また環境面にも配慮した商品の取り扱いを進め、時代のニーズに対応していく。

 1975年より食材セットの販売を行うヨシケイグループは夕食における日常使いを中心にロイヤルカスタマーに寄り添った商品開発を進めてきた。2020年の新型コロナ感染拡大以降はテレワークや休校の影響により、従来の夕食を中心としたニーズだけでなく、昼食ニーズも拡大、その結果21年度の売上は866億円で着地している。
 同社取扱商品の主力は生鮮および冷凍素材で展開されるミールキット、もちろんこれら商品はコロナ下の内食需要拡大の中で大きく伸長したが、これら商品に加え、近年では冷凍単品アイテムの伸長が目立つ。
 ヨシケイ開発の持山直己商品物流部商品課係長は「休校、在宅ワークによる昼食需要により、冷凍米飯、麺類の売上が好調だ。特に具付きラーメン、パスタ、オムライス、炒飯は前年比120~130%で推移している。また、感染リスクにより外食を控える方も増え、家で外食気分を味わえる有名シェフや有名店監修品、おつまみ系などのジャンルが好調に推移。付加価値のある高価格帯の商品が実績を伸ばしている。これまでは安くて量目の多い、お買い得感のある商品がお客様に好まれる傾向があったが、その傾向に変化が見られつつある」としている。
 年間約4600品を揃え、全年齢層をターゲットにした〈すまいるごはん〉では7つのブランドを展開。主力の『CutMeal』人気商品は「甘辛だれのやわらかとり天丼」「ベーコンチーズハンバーグ」「手間いらず!肉巻き野菜」、『プチママ』人気商品は「ねぎとろ丼」「ミルフィーユチーズとんかつ」「とろ~り甘酢あんの天津飯」となっており、いずれも主菜に冷凍食品を使用している。「これら商品は奇抜な商品ではなく、お客様が安心して食べられるメニューであること、また流水、湯せん、レンジ調理といった調理の簡便性が支持を得ている」(持山係長)。(詳細を本紙に掲載)

青の洞窟で新提案 ―― 日清製粉ウェルナ・新商品

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本格派
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スイーツ系スナック

 日清製粉ウェルナは5日、2022年秋の家庭用冷凍食品として新製品20品、リニューアル品3品の計23品を発表した。発売は9月1日より。
 食卓を豊かにする「付加価値製品の提案」をテーマに、〈青の洞窟〉ブランドから新たに発売するのは冷凍パスタソースとメインディッシュ。パスタソースは人気の「ジェノベーゼ」と「牛肉のラグー」の2種類を揃えた。メインディッシュは「オリーブの旨味広がる鶏肉のカチャトーラ」。オーブンで焼いた鶏肉入り商品となっている。3品共に想定売価は500~600円。
 一方で、「適量」「3分調理」「アレンジ自在」といった切り口で買い求めやすい価格の商品として新たに投入するのが〈マ・マー レンジで3分スパゲティ〉だ。「和風たらこ」、「ナポリタン」、「カルボナーラ」の定番テイスト3品を揃えた。想定売価は150円台。
 新たなジャンルとしてスイーツ系スナック類の提案も強化している。〈Smart Table〉よりハードクリスピー食感の生地にソースを入れた「ミニチュロス チョコソース入り」、「同 カスタードソース入り」を発売する。
 また、自然解凍で食べられる「もちもち食感 ミニパンケーキ20枚入り」も発売する。
 主力の〈THE PASTA〉では、新メニューとして「ペペロンチーニ」を追加。野菜をふんだんに使った新シリーズ〈贅沢野菜〉として「菜園風オクラとなすのペペロンチーニ」「なすとトマト果肉の和風醤油」「完熟トマト果肉のラタトゥイユ風」の3品を展開する。

丼用たまご(だし風味)など ―― キユーピー・新商品

関西風の味付
関西風の味付

 キユーピーは9月2日より、簡単なオペレーションで本格的な丼メニューが提供できる、業務用冷凍食品「スノーマン 丼用たまご(だし風味)」を発売する。併せて、「アジアンテーブル ルーロー飯(台湾風豚肉の醤油煮込み)」をリニューアルする。
 「スノーマン 丼用たまご(だし風味)」(500g/10袋)は、昆布だしとかつお節だしのやさしい味わいの関西風で、シズル感と鮮やかな色調が特徴。解凍してかけるだけで、程よい照りが出せ、卵でとじたような見た目となる。
 「アジアンテーブル ルーロー飯の具(台湾風豚肉の醤油煮込み)」(300g/8袋)は角切り肉とそぼろ肉の割合を調整し、大豆ミートで食べ応えのある仕立てにした。テイクアウトやデリバリー需要が増加する中、時間経過のデメリットをカバーすることができる商品とした。

低温調理製法のハンバーグなど ―― 日本ハム冷凍食品・新商品

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スペシャル品位

 日本ハム冷凍食品は4日、2022年市販用秋冬商品として新商品10品、リニューアル品17品の計27品を発表した。発売は8月1日より順次。
 〈シェフの厨房シリーズ〉では今回はスペシャル品位の商品として低温調理製法のハンバーグ。低温調理製法により肉のジューシーさが保たれた歯切れの良い肉感を実現した。また、グリル系商品のハンバーグ2品のパッケージリニューアルを行った。ラインアップは「低温調理製法 デミグラスハンバーグ」(160g)、「低温調理製法 和風おろしハンバーグ」(同)の2品。
 〈中華の鉄人陳建一シリーズ〉では「国産豚の四川焼売」(192g)の発売25周年を機に、「小籠包」(168g)、「にら焼餅」(150g)とともに商品特徴を目立たせたパッケージにリニューアルした。
 軽食スナックでは『朝食や間食で、さっと食べられるホットスナック』をコンセプトに専門店のおいしさを追求した「ちっちゃなふわふわパンケーキ」(160g)を投入。8枚入りの大容量パックで提案する。
 唐揚では国産若鶏、国内(宮崎工場)製造の「国産若鶏和風からあげ600g」(600g)を投入する。弁当向けには「北海道産クリーミーフライ」(100g)、「ささみで巻いたチーズ」(90g)を新たに投入する。
 〈東京名店めぐり〉に今回、「膳楽房監修魯肉飯」(150g)、「壇太麻辣叉焼メンマ」(100g)、「焼肉 くにもと監修 旨辛カルビスープ」(180g)を加えた。

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