冷凍食品新聞社 発行日(週刊・毎週月曜日)購読料1年33,600円(+税)昭和44年6月19日第三種郵便物認可

今週のヘッドライン|2020年4月第1週号

日本のSMを楽しく ―― サミット・新社長会見

服部社長
服部社長

 サミットは1日、東京・西永福町の本社で会見を開き、同日付で新社長に就任した服部哲也前専務と、会長に就任した竹野浩樹前社長が、今後の方針、前中計の振り返り、新中計の概要、新型コロナウイルス感染拡大による影響などについて説明した。新体制では、竹野会長が成長戦略の策定、事業ビジョンの実現、住友商事との連携などを監理し、服部社長が執行の責任を負う。竹野会長が取り組んできた既存の方向性を守りながら、①店舗の楽しさの追求②社員のスキルと組織的な規律の向上③部門横断的な連係取組の拡大などを進めていく。

 前中期経営計画「創革2020」については、最終年度に当たる2020年3月期の売上・利益が、共に過去最高を更新。前中計の目標である売上高3000億円にはやや届かなかったものの、利益50億円は18年度に前倒しで達成した。
 竹野会長は同中計期間を振り返って、「食品スーパーマーケット業界の中でもトップレベルの成長を果たし、魅力ある店作りも実現した。中計の目標はほぼ完璧に目標を達成できたと考えている」としている。
 今年度が初年度となる新中期経営計画「GO GREEN 2022」では、環境配慮、高齢化対応など様々な取組を進める。「Commitment to Create(創る)」「Commit to Change(変わる)」「Comittoment to be the one(一つになる)」ことを社会や消費者に約束し、社員、取引先、来店客が一丸となって社会に必要とされる魅力ある食品スーパーを創造する。
 服部社長は今後の方針について、「これまでも竹野会長、田村詔専務、私の3人によるトロイカ体制で改革を推進してきた。これまでの方向性を継承し、進化させながら、すべての活動を“日本のスーパーマーケットを楽しくする”という事業ビジョンに繋がるようにしていきたい」とした。

新型コロナ影響 3月は売上2倍の日も

 新型コロナウイルス感染拡大による影響については、巣ごもり需要の高まりやテレワークの拡大などによって、同社の3月の売上が既存店ベースで前年比約115%、全店ベースで約118%と増加した。フェイクニュースの流布などによって売上が急伸することがあり、売上が前年の約2倍になった日もあった。
「会議などの優先順位が低い業務を延期し、ローテーション性でしっかりと休みをとるなどして従業員の健康に配慮しながら、長期的な需要増に備える」(服部社長)としている。

中国産34・7%減、数量、金額ともにマイナス ―― 輸入野菜2月

 財務省が3月27日発表した通関統計によると、2月の冷凍野菜の輸入数量は6万2015t(前年比89・6%)、金額は112億6900万円(同87・8%)となった。
 中国産の輸入数量は1万9642t(同65・3%)、米国産(ポテト等)は2万3028t(同108・0%)。
 1月~2月の累計輸入数量は15万3522t(同97・2%)。
 主要品目別輸入量はポテト2万8229t(同111・9%)、えんどう豆617t(同70・8%)、ささげ又はいんげん1383t(同89・9%)、枝豆4056t(同90・4%)、その他の豆272t(同67・0%)、ほうれん草2329t(同71・3%)、スイートコーン3007t(同80・1%)、ブロッコリー3101t(同77・3%)、混合野菜1258t(同91・9%)、さといも1477t(同72・1%)、その他冷凍野菜1万5553t(同73・1%)となった。

新社長に日本ハム植月氏 ―― 日本ハム冷凍食品

新社長に日本ハム植月氏

 日本ハム冷凍食品は3月31日、代表取締役社長に植月実日本ハム加工事業本部管理統括部管理統括室次長が就任することを発表した。
 4月1日付。なお、鶴田道太社長は同日付で取締役に就任する。
 植月実(うえつき・みのる)氏は、昭和61年大阪学院大学卒業、同年日本ハム入社、平成20年3月加工事業本部フードサービス事業部フードサービス企画室次長、同23年4月加工事業本部フードサービス事業部デリカ部長、同28年4月日本ハム北海道販売出向(北海道特販部長)、同30年4月日本ハムカスタマー・コミュニケーション出向(取締役管理本部長)、同31年4月日本ハム加工事業本部管理統括部管理統括次長。
 昭和38年7月3日生まれ、56歳。兵庫県神戸市出身。

新社長に佐々木栄一氏 ―― サクラ食品工業

佐々木社長
佐々木社長

 新型コロナウイルス感染拡大による影響については、巣ごもり需要の高まりやテレワークの拡大などによって、同社の3月の売上が既存店ベースで前年比約115%、全店ベースで約118%と増加した。フェイクニュースの流布などによって売上が急伸することがあり、売上が前年の約2倍になった日もあった。
「会議などの優先順位が低い業務を延期し、ローテーション性でしっかりと休みをとるなどして従業員の健康に配慮しながら、長期的な需要増に備える」(服部社長)としている。

サクラ食品工業
新社長に佐々木栄一氏


 サクラ食品工業は4月1日付で代表取締役社長に佐々木栄一前副社長、代表取締役副社長に箭内勝義前常務の昇格人事をそれぞれ決めた。佐々木忠教前代表取締役社長は代表取締役会長に就いた。
 佐々木栄一氏(ささき・えいいち)1968年8月13日生まれ、51歳。米国留学後、同栄信用金庫勤務(現さわやか信用金庫)後、96年入社、03年取締役、05年から副社長を務めてきた。趣味は読書、旅行。創業者、佐々木忠教会長の子息。

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階