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今週のヘッドライン|2019年10月第4週号

日中の連携強化を誓う ―― 凍菜協・煙台会議

除土畜商会副会長
除土畜商会副会長 川﨑会長
川﨑会長
中国・煙台の会場に130人が参集
中国・煙台の会場に130人が参集

 輸入冷凍野菜品質安全協議会(凍菜協・川﨑順司会長=ニチレイ取締役執行役員)と中国食品土畜進出口商会(土畜商会・曹徳栄会長)は17日、中国・山東省煙台市のホテルヒルトンヤンタイで2年ぶりの「日中冷凍野菜品質安全会議」を開催した。日本側からは、川﨑会長はじめ凍菜協関係者、内海宏之在中国日本大使館一等書記官ら、中国側からは除小虎副会長はじめ梁伝松煙台市政治協議副主席、土畜商会幹部、会員企業など延べ130人が参加して両国の連携強化を誓った。会議の開催は今回で11回目。

 開催に当たり挨拶した川﨑会長は、「2019年上半期の日本の冷凍野菜輸入量は52万6178tとなり、前年を3%上回って過去最高数量を更新した。国別では全体の約4割を占める中国産が前年比3%増と伸びている。また、直近の7月は日本の天候不順の影響で輸入冷凍野菜が同11%増となり、うち中国からの輸入も同11・3%増と前年を大きく上回った。冷凍野菜の安定供給に対する評価が高まり、簡便性の高い食材を求める消費者も増えていることから、市販用、業務用ともに市場が拡大している」と日本国内の輸入凍菜市場の現況について説明した。
 また、日本政府が制度化を進めている食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について、「当協会として、最新の情報を伝達し、日本大使館と連携して内容の説明会を開催するなど、新制度へのスムーズな移行を支援していく」と誓った(詳細を本紙に掲載)。

前期売上178億円超で着地 ―― 東北ニッカネ会

優秀会員表彰(右側は金田社長)
優秀会員表彰(右側は金田社長)

 ニッカネは18日、宮城・仙台市太白区の秋保温泉、岩沼屋で「第14回東北ニッカネ会」総会を開催。総会には会員50社や同社幹部社員など90人が出席した。
 岩橋俊一郎東北ニッカネ会会長(J―オイルミルズ東北支店支店長)はあいさつで「前9月期、売上高は前期比10・3%増の178億6100万円の実績を上げた。全国の業務用食材卸でベスト25位に入る。会長、社長のリーダーシップの賜物だ。経営は顧客第一主義に徹し、一括物流システムの確立と独自の商品開発力に注力する。今期もATACO本社、ニッカネ外食部の設立や西東京営業所の開設と新たな施策に取り組む。会員はニッカネを中心に一つになり勝利への道を歩みたい」とエールを寄せた。
 優秀会員では①理研ビタミン(前期比31・5%増)②ニイタカ(同21・9%増)③キユーピー(同11・7%増)の3社に感謝状と記念品が贈呈された(詳細を本紙に掲載)。

キッザニアで「冷食」イベント ―― ニチレイフーズ

自分の作品にうっとり
自分の作品にうっとり

 ニチレイフーズは、10月18日から21日まで、東京・豊洲のキッザニア東京で「Exciting Week with NICHIREI FOODS~冷凍食品ウィーク」を開催した。
 同社が出店する「食品開発センター」で、子供達が、ワークショップとして、指導員の指導の下、同社製品を使った「ゼリーパフェ作り」を体験した。
 冷凍食品ウィークは、2014年から毎年開催しており、今年で6年目となる。「食品開発センター」では通常、冷凍の炒飯やピラフの開発の仕事体験を提供している。
 今回参加した子供達は同社長崎工場(長崎県大村市)で生産している、業務用の冷凍ジュレや、森永乳業から提供された生クリーム、チョコレートソースなどのトッピングを楽しく盛り付け、世界でたった一つの「ゼリーパフェ」作りを体験した。
 1回のワークショップには3歳から15歳まで6人の子供が参加、指導員の指示に従い、同社製のゼリーを使ったオリジナルゼリーパフェ作りに挑戦した(詳細を本紙に掲載)。

PB売上上位を公表 ―― ローソンストア100

 ローソンストア100は、冷凍食品の日の10月18日、同社のCVS店舗774店で展開しているPB〈バリューライン(VL)〉商品の冷凍食品について、「おつまみ・おかず」「ご飯」「野菜、果物」の3カテゴリーに分けて、売上上位商品を発表した。各部門の売上1位商品は、おつまみ・おかず部門が「VL塩あじえだまめ」、ご飯部門が「同えびピラフ」、野菜部門が「同ブロッコリー」だった。
 同社では今回の結果について、「1位の枝豆は、少人数世帯が増えたことで好きなだけ解凍して使える利便性の高さなどが奏功した。えびピラフは、お弁当にも夕食にも使える汎用性の高さが受けている。ブロッコリーなどの冷凍野菜は、天候要因で価格が変動する生鮮の代替として支持を集めている」(広報担当者)としている。〈VL〉ブランドの冷凍食品は現在100品を展開し、毎月1品以上、年間20品~50品のブラッシュアップを行っている。商品数の豊富さと税込108円で購入できる値ごろ感が消費者に支持されており、今上期の売上も堅調に推移しているという。
 カテゴリー別の売上上位3品目は次の通り。
【部門別売上上位3品】
 ▽おつまみ・おかず:1位塩あじえだまめ、2位鶏のから揚げ、3位おいしいコロッケ▽ご飯:1位えびピラフ、2位炒飯、3位チキンライス▽野菜、果物:1位ブロッコリー、2位ブルーベリー、3位ほうれん草

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階