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今週のヘッドライン|2019年10月第3週号

『冷凍食品の日』イベントに240人 ―― 日本冷凍食品協会

左から伊藤会長、渡辺さん、三國シェフ
左から伊藤会長、渡辺さん、三國シェフ

 (一社)日本冷凍食品協会(伊藤滋会長)は15日、東京中央区のロイヤルパークホテルで一般消費者向けイベント「10月18日は冷凍食品の日~ココロにおいしい、冷凍食品~」を開催し、シニア層を中心とした一般招待客234人、関係者、報道関係者などが参加した。イベントでは、タレントの渡辺満里奈さんが、冷凍食品アンバサダーの三國清三シェフと家庭での料理などについて語り、冷凍食品の上手な活用法等についてアドバイスを受けた。第2部では試食も実施。トークと試食で冷凍食品の魅力を訴えた。

 イベントは第1部トークセッションと、第2部試食会で行われた。1部トークセッションの冒頭、伊藤会長が挨拶し、「冷凍食品は日本で始まって今年で99年目となる。最初は魚、野菜の凍結から始まって冷凍技術の発達、メーカーの努力により冷凍食品は無くてはならない商品になった。我々は、その素晴らしさを一人でも多くの方にご理解いただくためのこの様なイベントを毎年開催している。冷凍食品はスーパーだけでなく、CVS、ドラッグストアでの販売も拡大している。また冷凍食品を食べていないと言う方も実は外食、スーパー惣菜、ホテルバイキングなどでご利用いただいている。冷凍食品は日常の中で無くてはならない存在となっている。最近では冷凍食品の持つおいしさ、素晴らしさをご理解いただき需要が拡大している。昨年の国内消費量は289万tと過去最高。1人当たりの消費量は22・9kg。250gパック換算で1人当たり年間92食だ。冷凍食品は未来に対して可能性、しあわせ広がる身近な食品だ。その良さを実感していただきたい」とした。

渡辺満里奈さん招きトークセッション

試食を提供する渡辺さん
試食を提供する渡辺さん
 トークショーでは普段あまり冷凍食品を使っていないという渡辺さんに、食卓の一品に冷凍食品を使うと、簡単に準備でき、時間を有効に使えると三國シェフがアドバイス。また冷凍食品は旬の状態のまま栄養価が保たれたまま保存できるなどの特性についても説明した。また、前処理、急速凍結、適切に包装している、品温をマイナス18℃以下で保管している冷凍食品の4つの条件を紹介。渡辺さんによる、冷凍つくねと冷凍洋野菜ミックスを使った「つくねのチーズ焼き」「和野菜のポタージュ」の調理実演が行われた。渡辺さんは、「冷凍食品を使うと今まで少し罪悪感があった。本日の話を聞くと全く違うものと知った。もっと生活に取り入れたい」と感想を述べた。
 第2部の試食会では、トークショーで実演した渡辺さんのミニクッキングメニュー2品とロイヤルパークホテルの冷食を使ったメニュー16品をビュッフェ形式で提供した。

増税でSC内店舗に影響 ―― 日本フードサービス協会

髙岡慎一郎会長

 (一社)日本フードサービス協会(髙岡慎一郎会長)は10日、東京・新橋のBEER DINING 銀座ライオン汐留店でマスコミ懇談会を開き、正副会長が出席した。
 消費増税後1週間が経っての景況感については、想定内の落ち込みではあるものの消費者の節約志向は一層高まっており、増税前に駆け込み需要があったSC内店舗では、売上ダウン、客数ダウンにつながっていることを明らかにした。
 その他、外国人材の受け入れ、社会保険適用拡大、プラスチック製レジ袋の有料化問題などについて、JFの取組を説明した。
 髙岡会長は、「テイクアウト比率が増加したのかどうか等、引き続き会員社の状況を集約中だが、テイクアウト・イートインの確認の煩雑さはある。外食は国民生活の基盤を担っていることから、次の消費税引き上げの際には、軽減税率の対象として外食全般を加工食品と同様の取扱いを求めていきたい」とした。
 また、岡本晴彦副委員長(クリエイト・レストランツ・ホールディングス社長)は、懇談会の席上、自社の9月末、10月直近の状況について述べ、「ショッピングセンター内店舗は全ての業態で影響を受けた。ただし、増税前の9月末は10%以上で推移していた。前回の増税時の推移をみると増税自体の影響は3カ月程度で戻るとみている」とした。

45周年記念パーティー盛大に

 (一社)日本フードサービス協会は、東京都港区のオークラ東京オークラプレステージタワーで「創立45周年記念パーティー」を開催、711人が参加した。
 挨拶に立った髙岡会長は「JFもおかげさまで830社を超える会社、店舗数も7万3000店舗を超える大変な規模となった。外食産業の中では最大の団体と言っても過言ではない。このJF45年間を支えていた素晴らしいことの一つに委員会活動がある。全部で9つの委員会を副会長が各々担当しているが、各社の社員がこの委員会活動に参加することで互いに切磋琢磨し、全員が成功するという会になっている。外食産業は「人」が命だ。「人」を磨き上げなければ成功しない。おそらく日本でNo.1の「人」を磨き上げる産業だと考えている。そして「人」に優しい産業だと思っている。ただ、その魅力がなかなか伝わっていない。このJF45周年を機にぜひその魅力をさらに磨き上げて、日本中の方、世界中の方に憧れられるような業界になればいい」とした(詳細を本紙に掲載)。

THE PASTAの新CMに木村文乃さん起用 ―― 日清フーズ

多彩な演技で表現
多彩な演技で表現

 日清フーズは日清製粉グループの“ハッピーメニューアンバサダー”である女優の木村文乃さんを起用した<マ・マー THE PASTA>のテレビコマーシャルを制作し、15日より全国で放映を開始した。
 CMストーリーは洋食屋さんを訪れた木村文乃さんがナポリタンの香ばしい香りに誘われて向かった先は、なんと厨房、シェフのつくったナポリタンに顔を近づけ「ソースが、香ばしい」と我を忘れて夢中になるというもの。
 同CMは、「YouTube」等でも配信。テレビCMでは伝えきれない製品特徴について、デジタル専用の動画を制作し、既存のユーザーだけでなく、冷凍食品ユーザーへ広く配信し、同シリーズの更なる理解促進を図る(詳細を本紙に掲載)。

前期売上178億6100万円に ―― ニッカネ

金田陽介社長

 業務用食材卸、ニッカネ(金田陽介社長)の前9月期業績(速報値)は売上高178億6100万円(前期比10・3%増)となった。
 商圏エリア別では北関東が同6・9%増、東北同0・4%増、首都圏同15・6%増で、前期は最大マーケットである首都圏エリアでの二桁増やグループ化した岡田食品(現いわき営業所)が売上高拡大に貢献した。新規顧客開拓は1394件。
 なお、魚切り身加工やPB商品開発のATACO(アタコ)、事務管理業を行うキオンなどグループ会社を加えた連結売上高は203億8000万円となる。
 今期は12月に首都圏で5カ所目の営業拠点となる西東京営業所(狭山)の開設や10月1日付で岡田食品がいわき営業所としてスタート。また、グループ会社として(株)ニッカネ外食部に続き、10月1日付で(株)ATACO本社が発足した。
 売上高は200億円(単体)を計画する。

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階