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今週のヘッドライン|2019年9月第3週号

各部門の改革進める ―― 大京食品・窪田新社長

窪田洋司会長(左)と洋一郎社長
窪田洋司会長(左)と洋一郎社長

 大京食品は9日、東京・内幸町の帝国ホテルで会見を開き、窪田洋一郎社長、窪田洋司会長が同社方針などについて説明した。9月1日付で、新社長に就任した窪田洋一郎社長は、同社の今後の方針として①営業②商品③物流④管理の4部門の改革を進めると表明。これまで同社が培ってきた伝統を守りながら、時代に即した様々な取り組みも進めていくことで、更に強い大京食品として成長していきたいとした。

 窪田洋一郎社長は、同社の今後の取り組み、営業方針などについて概要次の通り語った。
 冷凍食品のパイオニアである当社の歴史を守りながら、変わりゆく時代に合わせた取り組みを進めたい。
 当社には、お客様満足度を向上させ、社員が安心して生活できる会社でありたいというスローガンがある。言い換えれば、顧客満足度(CS)、従業員満足度(ES)の追求ということになるが、今後はそれに社会貢献(CSR)も強化したい。
 また、①営業②商品③物流④管理の各部門で様々な取り組みも進めたい。①営業部門では、データ分析を進めて緻密な戦略を構築し、新規開拓と既存の底上げを図る。②商品部門は、顧客のニーズを汲み取って、他にはない当社らしい商品を開発していく。③物流部門は、既存業務を徹底的に見直し、コスト削減に取り組む。これらの部門を支える④管理部門では、全体のコスト管理を徹底し、働き方改革も進めたい。
 社内の各部門が「大京食品を盛り上げる」という一つの方向に向かいながら、更なる発展を目指す。

冷食の歴史築いた 窪田洋司会長

 当社は業界に先駆けて冷凍食品を取り扱った企業だ。まだ、冷凍食品の利用法を知らないユーザーが大半を占めるなかで、調理法なども含めた提案を行い、冷凍食食品という新しい商材を、業務用市場に根付かせてきた。これまでの歴史を振り返って、パイオニアとして冷凍食品の歴史を作ってこれたことは、我々の誇りだと考えている。
 これから時代が急速に変化していく。今後当社は、新社長のもとで、時代に則した取組を進めていく。変わらぬご支援を賜りたい。

簡便・時短の提案続く ―― 19年秋冬業務用商品

 2019年秋冬の業務用冷凍食品新商品・リニューアル品が出揃った。前年に引き続き今秋、最も取組みが目立ったのは「人手不足対応」そしてそれに伴う簡便・時短調理品の充実だ。自然解凍商品の提案では大冷が外食向け〈クイック・シリーズ〉3品、ケイエス冷凍食品が「ミニハンバーグ(デミグラ)」を投入する他、味の素冷凍食品が大袋タイプで大容量調理、自然解凍調理にも対応した焼売を投入した。マルハニチロは一度だけの加熱で提供できる〈ノンプリフライ製法〉使用の水産天ぷらを投入。キユーピーは主力の「目玉焼風まるオムレツ」の改良、日清フーズが「付け合わせ用ナポリタン湯せんタイプ」の投入などで人手不足対応を図った。
 健康意識の高まりに対する対応も着実に進んだ。ヤヨイサンフーズは新たに『野菜を中心とした植物性の食材を食べよう』をコンセプトに大豆ミートを使用した〈イートベジ〉8品を追加した。シマダヤは今回、健康に特化した商品を〈健美麺〉ブランドとして統一。新たに糖質30%カットの生パスタを追加した。マルハニチロも〈おいしく糖質off〉に新商品を追加。極洋は主力の「オーシャンキング」に糖質20%オフ、EPA入り商品を追加し健康訴求を強化した。
 インバウンドを意識した取り組みとしてはテーブルマークがホテル向け焼成冷凍パン、デザートを強化した。『日常以上、ハレ未満=手の届くちょっとした贅沢を』の価値を継続して追求するのはニチレイフーズ。〈シェフズスペシャリテ〉に「和」を打ち出した商品を投入している。
 主力強化を進めたのは日本水産。クリームコロッケを全面改良し、「シーグレイス」を30年ぶりにリニューアルした。日東ベストはより狙いを絞ったカツ重専用のロースカツを投入した。

糖質コントロールシリーズから3品 ―― 三菱食品

糖質35%オフ
糖質35%オフ

 三菱食品は、健康ブランド「食べるをかえる からだシフト」糖質コントロールシリーズ冷凍食品3品を9月2日より発売した。
 糖質コントロールの冷凍食品は今年春に8品投入、今回は第2弾となる。
 「肉焼売」は、鶏肉と豚肉をバランスよく配合し、ジューシーさにこだわった肉焼売。希望小売価格200円。販売者は餃子計画、製造所は丸共食品。「えびグラタン」は、北海道の生乳を使用したクリーミーでコクのあるえびグラタン。同220円、生産はサンマルコ食品。
 「いちごプチケーキ」はふんわりとした生地でとろっとしたイチゴジャムを包んだ商品となっている。同210円、生産は昭和冷凍食品。

おかず三昧に餃子 ―― トロナジャパン

XO醤を使用
XO醤を使用

 トロナジャパンは2019年秋季家庭用冷凍食品として9月1日より、〈おかず三昧〉シリーズの新商品6品、リニューアル1品の計7品を発売した。今回新商品として発売するのは「餃子」「牛カルビ焼70g」「豚しょうが焼70g」。
 「餃子」は油・水を使わずに、フライパンで焼くだけ。XO醤を使用し、タレ無しでも美味しく食べられる。
 「牛カルビ焼70g」「豚しょうが焼70g」は電子レンジでそのまま温められる袋入り商品1食使い切りタイプ。

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