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今週のヘッドライン|2019年3月第2週号

台湾・大明第2工場が稼働、枝豆年間1万2千t生産 ―― 日本水産

選別工程の効率化を図る
選別工程の効率化を図る

 日本水産のグループ会社で、ニッスイブランドの冷凍えだまめを生産する大明食品工業股份有限公司(台湾高雄市、祭敬虔董事長)の第2工場が1月より本格稼働した。第2工場の最大生産能力は年間1万2000t。第2工場では、食べ切りの少量品から大容量品までの多様化する商品規格に対応。また、色彩選別機の導入による夾雑物など選別工程の効率化や自動包装機などによる包装能力増強を図った。第2工場稼働により、冷凍えだまめ製造における生産性の改善と品質の向上を一層進めていく。

 同社では、工場近辺のえだ豆栽培農家と密接な協力体制を構築しており、収穫後間もない高鮮度のえだ豆を工場に速やかに搬入し、鮮度を失う前に加熱・冷凍して製品化している。
 既存の第1工場が老朽化していることに加え、さらなる生産能力の向上、安全性や衛生管理の追求のため第2工場を新設した。日本の冷凍えだ豆市場の拡大とともに、食べきりの少量品から業務用向けの大容量品まで商品規格も多様化しており、効率的な生産に対応する。
 既存の第1工場は、主に繁忙期に限り半製品の製造などを行う。(詳細を本紙に掲載)

18年の枝豆対日供給3万904tに ―― 日台冷凍農産品貿易懇談会

蔡理事長
蔡理事長
川﨑会長
川﨑会長

 台湾冷凍疏果工業同業公会(蔡敬虔理事長)と輸入冷凍野菜品質安全協会(川﨑順司会長)は7日、千葉県千葉市のホテルグリーンタワー幕張で「2019年日台冷凍農産品貿易懇談会及び懇親会」を開催、台湾側から58人、日本側から88人が出席した。
 懇談会では川﨑会長が、日本における容器包装のポジティブリスト制度導入について触れ、「日本の法律が変わる。せっかく優れた生産品を作って頂いても、違反があれば日本で販売ができなくなる。台湾全体で情報共有の取り組みを進めて欲しい」台湾側の取り組みを進めるよう呼びかけた。
 蔡理事長は、「18年の台湾の枝豆対日輸出は輸入国別のシェアで引き続き1位をキープした。厚く御礼申し上げる」とした。
 懇談会では台湾冷凍・ほうれん草の生産供給状況を報告。2018年の対日供給実績では、枝豆が3万904t(17年3万1346t)、ほうれん草が1316t(17年840t)となった。作付予想は、枝豆の春作が4500ha、ほうれん草が150ha、製品数量は枝豆の春作が2万2000t、ほうれん草1400tを見込む。

解凍後常温でも長持ちの味付けとろろ ―― ヤマトフーズ・新商品

便利な小袋タイプ
便利な小袋タイプ

 ヤマトフーズはこのほど、春の業務用冷凍食品新商品として、「味付とろろ(かつお風味)」(35g×30×10)を発売した。
 同品は、国産の大和芋を皮ごとすりおろしてカツオ出汁などを加えた小袋タイプの商品。カツオの豊かな香りと味わいがごはんによく合う。また、解凍後、30℃で24時間日持ちするため、常温・チルド帯の弁当や惣菜に添付して店頭に陳列するなど幅広い商品に利用できる。既に牛タン、焼き肉系の弁当用などとして引き合いが強まっており、今後は量販店、外食向けなどへの販売を強化する。
 石川弘三営業部部長は、「これまで常温で日持ちがするとろろといえば、粉末状の商品しか存在せず、味わいの高い商品が求められてきた。当社では、製法と原料を見直すことで、解凍後に常温で日持ちする、味わいの良い冷凍とろろを開発できた。小袋タイプなので、簡単便利なオペレーションで付加価値の高い差別化商品を提供できる。これまでの市場になかった画期的な商品だ」とした。

再加熱後も柔らかいカレーパン ―― 昭和冷凍食品・新商品

リフライ後もやわらかいカレーパン
リフライ後もやわらかいカレーパン

 昭和冷凍食品は4月1日、春の業務用冷凍食品新商品7品、リニューアル1品を発売する。
 フライスナックの<揚げパリ>シリーズからは、チーズと国産鶏肉を使用し、コチュジャンの風味を効かせたフライ調理用のワンタン「揚げパリチーズタッカルビ」を発売する。
 食べやすい一口サイズの<プチ>シリーズからは、レモン果汁を使用したペーストをレモン風味の生地で包んだ「レモンプチケーキ」、魚肉ソーセージをほんのり甘い生地で包んだ、UDF登録申請中の「レモンプチケーキ」を発売する。両品共に、自然解凍・レンジ調理対応品。
 また、人手不足対応の商品群として、カレーパン、ミニドーナツ、ミニたい焼きも展開する。
 「カレーパン揚げちゃいました」(6個×8袋×2合)は、フライ済みで自然解凍やレンジ調理に対応し、再度フライすることで揚げたての美味しさを提供できるカレーパン。特許申請中の独自技術で、リフライしてもふんわり柔らかい食感を実現した。
 ミニドーナツでは「ミニソフトドーナッツ(キャラメル)」「同(チョコ)」を投入。
 「ミニたい焼きバリューパック(カスタード)」は、国産小麦を使用した、しっとりとした食感のカスタードクリーム入りたい焼き。

新社長に森元氏 ―― 宝幸

森元氏
森元氏

 宝幸は7日、4月1日付で代表取締役社長に森元辰巳取締役執行役員監査室環境品質保証室管掌管理本部長兼経営企画部長が昇格することを発表した。石井良彦社長は3月31日付で退任する。(詳細を本紙に掲載)

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