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今週のヘッドライン|2018年10月第4週号

「冷凍食品の日」イベントに安めぐみさん、三國清三シェフ ―― (一社)日本冷凍食品協会

左から伊藤会長、安さん、三國シェフ
左から伊藤会長、安さん、三國シェフ

 (一社)日本冷凍食品協会(伊藤滋会長)は『冷凍食品の日』の18日、東京・水天宮のロイヤルパークホテルで一般消費者向けイベント「10月18日は冷凍食品の日~ココロにおいしい、冷凍食品~」を開催し、シニア層を中心とした一般招待客230人超と関係者が出席した。イベントでは、タレントの安めぐみさんを招き、冷凍食品アンバサダーの三國清三シェフと、普段の食事や冷凍食品の活用などを語り、時折り三國シェフのアドバイスも交え冷凍食品の有用性を訴えた。また冷食を使ったメニューの試食も行い冷凍食品の美味しさを堪能した。

 イベントは第1部PRイベント(トークセッション)と、第2部試食会の構成で行われた。
 第1部のPRイベントでは、冒頭、伊藤滋会長が登壇して挨拶し、「10月18日を『冷凍食品の日』と制定し約32年になる。冷凍食品のもつおいしさ、素晴らしさを知って頂くためにこの様なイベントを毎年行っている。年々応募が増えており、今回は7倍の倍率だった。冷凍食品は家庭の利用も増えている。量販店だけでなく、コンビニ、ドラッグストアなど幅広く売れられている。ある大手コンビニの冷凍食品売上高は10年で5倍拡大した。一方で、冷凍食品を食べておられない人もいる。しかしながら、惣菜、外食、ホテルバイキングなどは、ほとんどが冷凍食品。皆様は知らず知らずに冷凍食品を食べている。なぜ冷凍食品が拡大しているのか、これはライスタイルの変化により利便性、簡便性だけでなく、冷凍食品が美味しくなったことにある。我々メーカーも美味しい冷凍食品を今後も提供し、価値ある存在にしたい。冷凍食品はしあわせ広がる身近な食品だ。本日は味わって頂き、家族、仲間に良さを伝えてほしい」とした。
 トークセッションでは、安さんが、子供の弁当など普段から冷凍食品を良く活用していることを語り、また、普段の食事や夫でお笑いタレントの東貴博さんが作る料理など写真を交えを楽しく話した。三國シェフは2020年の東京オリンピックについて、「1964年のオリンピックで冷凍食品が活躍した。2020年は8月開催、冷凍食品は必ず必要になる」とした。また安さんがバーベキューなど大勢で集まり食事をする機会があると話すと、三國シェフが「大勢が集まる場所こそ冷凍食品が有効だ」とした。
 安さんは「冷凍食品はよく使うが、知らないことばかりだった。賢く活用し、食生活を豊かにしたい」と感想を述べた。

安さん、三國シェフが料理を取り分けるシーンも
安さん、三國シェフが料理を取り分けるシーンも

 第2部の試食会では、トークショーで安さんが調理実演したミニクッキングメニュー2品とロイヤルパークホテルのメニューの計18品をビュッフェ形式で提供。会場では安さん、三國シェフが、ミニクッキングメニューを皿に取り分け、手渡しで提供し、参加者と言葉を交わすなどして交流を深めた。
 また、クイズに答えて景品があたるプレゼント抽選会も実施した。
 中締めは藤井幸一副会長(サンマルコ食品社長)が行った。

高知の試食会に300人 ―― 旭食品

試食で賑わう会場
試食で賑わう会場

 旭食品は11日、高知市のホテル日航高知旭ロイヤルで第16回「冷凍食品試食会in高知」を開催、春の冷凍食品まつりでの希望者から150組300人が出席し、18社43品の冷凍食品の試食を行った。
 竹内信夫旭食品副社長は、「高知での試食会も今回で16回目。量販店の冷凍食品売場は限られたスペース。売場の中でメーカーから色々な商品がある。これらの商品を皆様に知ってもらいたいと思い開催しているものだ。試食会でメーカー様と交流いただき、日頃の意見や疑問などを訴えていただき、またより冷凍食品の理解を深めていただきたい」とした。
 来賓挨拶は三浦佳子(一社)日本冷凍食品協会広報部長、冷食ジャーナリストの山本純子氏。
 閉会の挨拶は中村洋介マルハニチロ中四国支社食品営業部市販用冷凍食品課長が「本日は、43品試食いただいた。売場では100~200以上の多種多様な商品がある。今日を機に色々な商品を色々な場面で利用いただきたい」とした。

よしもととコラボキャンペーンで人気芸人が冷凍食品PR ―― 味の素冷凍食品

下保部長(中央)と〈冷活®〉大好き芸人
下保部長(中央)と〈冷活®〉大好き芸人

 味の素冷凍食品は17日、東京都渋谷区のヨシモト∞ホールで「よしもと〈冷活®〉祭り」開催記者発表会を開催、ブラックマヨネーズ、NONSTYLE、おかずクラブ、トレンディエンジェル、ジャングルポケットの〈冷活®〉大好き芸人5組が同社の冷凍食品のPRを行った。
 同会で挨拶した下保寛マーケティング本部国内統括事業部長は、「冷凍食品は、出来立ての美味しさを食卓に届けることができる、最も優れた食品だ。この素晴らしい冷凍食品を一人でも多くのお客様にお届けし、作り立て、できたての美味しさ、こだわった素材であることなど知って頂きたいと考えている。冷凍食品の良さを知らない人もまだまだ多いので、人気芸人の方々のお力をお借りしてPRしたい」とした。
 引き続き開催したトークセッションでは、5組の人気芸人が「AJIギョーザ党」「チャーハン党」「味からっ党」「ザ★シュウマイ党」「おにぎり丸党」の党首に扮して、試食も交えながら同社の冷凍食品の味わいをPRした。
 同キャンペーンは、Twitterで指定のハッシュタグを付けて投稿するツイートキャンペーン、及び対象商品を購入して応募するマストバイキャンペーンの2本立てで全実施するもの。(詳細を本紙に掲載)

コンビニ2社、レイアウト切替の進捗状況を公表

 セブン―イレブン、ミニストップの2社は、上期決算発表会の席上で、冷凍食品の強化などを目的に進めている新レイアウト導入の進捗状況と今後の計画について説明した。

短工期の「F2」を採用、導入店舗を2000店追加 ―― セブン―イレブン

短工期、少投資で切り替え可能な「タイプF2」
短工期、少投資で切り替え可能な「タイプF2」

 セブン&アイ・ホールディングスは12日、これまで導入してきた同社が「F1」と呼称するフォーマットに加えて、切り替え工事が短期間で完了し、投資金額も節約できるフォーマット「F2」を新たに導入すると発表した。「F1」「F2」共に、冷凍食品売場の容量は2.7Kリットル。
 会見に登壇した井阪隆一社長は、「新レイアウトの導入で伸ばすべきカテゴリーがすべからく伸びた。一方で、切り替えのために店舗を長期間閉鎖しなければならず、投資金額も大きいという問題が明らかになった。これらの課題を解決するために、店舗によっては売場面積が大きく変わらず、簡易な工事で切替えが終わる新たなフォーマットを採用する」とした。
 また、「F2」の追加によって新レイアウト導入店舗数の目標を2000店拡大し、2021年度末までに1万2000店を切り替える。導入店舗数の目標は「F1」が18年度1300店、19年度~21年度が毎年1350店、「F2」が18年度700店、19年度1850店、20年度1380店、21年度1430店。
 なお、同会では上半期の冷凍食品の売上について、新レイアウト導入店舗で139.1%の伸びを見せたことを明らかにした。その他の既存店でも、冷凍食品の売上が111.0%となり、カテゴリー別の伸長率も「麺類・その他」「FFフライヤー」などを抑えて最も高かった。
 井阪社長は冷凍食品売上の大幅な拡大について、「食の外部化ニーズに対応するために、冷凍食品を重点カテゴリーとして強化してきた結果」だと説明した。

下期は最適な商品構成を検証 ―― ミニストップ

 ミニストップは11日、同社が冷凍食品売場の拡大を図るために、約30店で導入した新レイアウトの導入店舗において、冷凍食品の売上が前年度比で約2倍に拡大していることを明らかにした。
 一方で、冷凍食品売上の増加分が、新レイアウト導入のために撤去したゴンドラ什器の売上をカバーするには至っていないことも明らかにした。下期はレイアウトの切り替えを一旦見送り、冷凍弁当〈ピタッと冷食〉シリーズなどを強化して冷凍食品売場の売上を更に拡大できる商品展開を検証した上で、次年度以降の新レイアウト導入について検討する。
 同社は今年4月、同社が「フローズンデリカ」と呼称して差別化戦略の核に位置付ける冷凍食品の売場を拡大する新レイアウトを、今年度で30店に導入して売上などに与える効果を検証し、来年度で100店規模の導入に繋げる方針を示していた。(詳細を本紙に掲載)

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