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今週のヘッドライン|2018年7月第4週号

関東に新工場建設へ ―― イートアンド

新工場建設―イートアンド
奥が新工場の完成予想図

 イートアンドは13日、同社関東工場(群馬県邑楽郡板倉町)の隣接地に2019年10月稼働予定で新工場を建設すると発表した。新工場は、AI、ロボット化を進め、現関東工場の1.5倍の生産能力となる見込み。同社は主力の「羽根つき餃子」、「ぷるもち水餃子」の売上が好調に推移しており、新工場により生産能力を増強し、更なる販売拡大を目指す。

 同社の主力商品の「大阪王将羽根つき餃子」は前3月期で配荷前年同期比102.7%、「ぷるもち水餃子」などの水餃子類は同106.9%と伸長を続けており、焼き餃子、水餃子を合わせた餃子カテゴリーシェア(SCI)では同社のシェアは16年度31.4%から17年度は33.1%と拡大している。更に自社工場での内製化比率も高めている。同社では関東工場と関西工場の2工場で羽根つき餃子を生産。水餃子は関東工場のみで生産している。関東工場は12年に稼働したが、拡大する需要への対応のため今回新工場の建設を決めた。建設予定地は、現関東工場の道路を挟んだ対面に位置する。敷地面積は2万334.74m2、投資金額は約35億円(土地・建物・設備)を計画している。新工場では、AI、ロボットを積極的に導入し、現関東工場の約1.5倍の生産能力を見込んでいる。生産品目は「大阪王将羽根つき餃子」、「大阪王将ぷるもち水餃子」を主とする製品全般。操業時点の生産能力は約740mt/月。着工は18年11月を予定している。(詳細を本紙に掲載)

たれづけの本格から揚げなど ―― 日本水産・秋の新商品

日本水産・秋の新商品
ごはんに合う味付け

 日本水産は19日、18年秋・冬新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品11品、リニューアル13品の計24品を9月1日より発売する。
 食卓商材の〈今日のおかず〉シリーズでは、チキン製品を拡充。たれつけタイプから揚げ「若鶏の旨だれから揚げ」(280g×12袋×2合)を投入する。柔らかなもも肉を、濃厚醤油をベースにごま油とすりおろしリンゴを使用し、酸味を抑えたあまからの醤油だれに絡めた。1個30g以上で食べ応えも十分。便利なチャック付。おかずに合うたれありから揚げメニューで市場活性化を図る。
 その他〈今日のおかず〉シリーズでは、MSC認証のすけそうだらを使用した「MSCフィッシュフライ完熟トマトソースのせ」、ちくわの磯辺揚げ発売20周年を記念して人気のチルド日配の「まるごとおいしい太ちくわ」を磯辺揚げにした「まるごとおいしい太ちくわの磯辺揚げ」もラインアップした。
 〈デリシャスKitcen〉シリーズには、新機軸となる女性を意識した冷凍スープパスタ「スープパスタミネストローネ」「きのこチャウダー」の2品を投入する。ネーミングはスープパスタだが、パスタの量は少なく、スープ的な商品。1/2日分の食物繊維入り。規格は2品とも1人前(250g)。カップに水を入れ電子レンジで調理する。
 〈わが家の麺自慢〉では、20―30代の男性をターゲットに濃厚でボリューム満点の「大盛り濃厚白湯スープのちゃんぽん」(1人前442g)を投入。豚肉など6種類の具材、濃厚な豚骨スープ、太くてコシのある麺が特長。麺は255g。
 春投入したワンハンドスナック「WRAP SAND(ラップサンド)」では、「ソーセージ&ミートソース」。家飲み需要に対応する〈おうちおつまみ〉シリーズには、若鶏のもも肉を食べやすいサイズにカットした「やきとり」(105g×12袋×2合)をラインアップ。既存品とともにおつまみシリーズを拡充した。
 弁当商材の〈ほしいぶんだけ〉では、国産鶏肉にカレーソースをのせ、サクサクの衣で包んで揚げた「チキンカツカレー」(6個[108g]×12袋×2合)を提案する。
 自然解凍品和惣菜〈自然解凍でおいしい!〉では、「3種の彩りおかず」を投入する。

2社がタレント起用の新CM ―― ニチレイフーズ、日本水産

 ニチレイフーズ、日本水産は7月、人気タレントを起用したテレビ新CMの放映を開始する。

切れてる!サラダチキン、CMに深田恭子さん ― ニチレイフーズ

切れてる!サラダチキン、CM
おいしそうに料理を頬張る
 ニチレイフーズは20日より、「切れてる!サラダチキン」のイメージキャラクターに女優の深田恭子さんを起用し、テレビCMの放映を全国でスタートした。
 内容は、「切れてる?」篇(15秒)と、「やっほー!」篇(15秒)の2パターン。深田さんは、手軽においしいものを作って食べるのが大好きな絵本作家兼イラストレータ―で、冷食売場で偶然発見したモッフーくん(冷凍庫の妖精)と同居している、という設定。

「焼きおにぎり」新CM、ムロさんが一人五役 ― 日本水産

「焼きおにぎり」新CM
腹ペコ世代に訴求
 日本水産は、家庭用冷凍食品「大きな大きな焼きおにぎり」の新テレビCM「青春のコバラ」篇を、28日より全国で放映する。
 新CMは、昨年放映した「懐かしの味」篇の続編で、ムロツヨシさんは前作の一人四役からさらにパワーアップし、本作品では五役を熱演している。少年のムロさんは前作の小学生から中学生に成長!焼きおにぎりは腹ペコ世代の中学生、スポーツをがんばるお子様には特にぴったり!ということを、三世代の五役を演じ切ることで表現した。(詳細を本紙に掲載)

「フタいらず」の焼き餃子 ―― イートアンド・秋の新商品

「フタいらず」の焼き餃子
バーベキューなどにも

 イートアンドは9日、大阪王将ブランドの家庭用冷凍食品の18年秋冬新商品を発表した。新商品は9品、リニューアル3品の計12品を8月末より発売する。
 新商品の開発コンセプトは、「感動満足レベルアップ~もっと本格に もっと便利に」。主力の冷凍餃子では、油いらず、水いらずの「大阪王将羽根つき餃子」を新たにフライパンのフタがいらない仕様にした。小籠包も新規導入の成型機により品位を向上させた。水餃子は、野菜のシャキシャキ感をアップさせた。
 羽根つき餃子は、新配合の皮と、独自の乳化技術で油はねを抑えることに成功。フライパンに置くだけで、フタもせず、油はねもなく約7分で焼きあがる利便性が特長だ。同社では、アンケートなどではフライパンのフタが無い世帯も多く、また洗うのが面倒だとの意見も多かったことが開発動機としている。フタがいらないので、水餃焼き具合が見えるのでより焼きやすくなった。ホットプレートで焼肉と一緒に、さらに屋外でのバーベキューなどフタのないシーンでも使える。味噌だれ付の「大阪王将羽根つき餃子味噌だれ付き」もラインアップした。
 「大阪王将小籠包」は、薄皮でスープが溢れる外食クオリティがコンセプト。関西工場に新規の成型機を導入し、より薄く、スープを吸いにくい皮に改良した。
 水餃子では、「ぷるもち水餃子」を白菜のカットサイズを変更し、シャキシャキ感をアップさせた。また鍋需要にも対応し、30粒入りの「同ボリュームパック」、50粒入りの850gの「同特盛」も上市する。
 米飯では、「辛くて旨い炒飯」を発売する。豚まんでは、国産豚肉の食感を楽しめる「デラックス豚まん」を投入する。

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