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今週のヘッドライン|2018年1月第1週号

値上げ機運じわり、原料価格高騰続く

 原料費、輸送コスト、エネルギーコストなどの高騰が進む中で、冷凍食品業界においても一部、値上げの動きが出始めている。テーブルマークはうどん、お好み焼き、たこ焼きで3月から値上げを実施。オカフーズも既に17年11月より一部商品の価格改定を実施した。秋鮭、さんまの買い付けに苦慮している大冷でも4月以降、高騰分を価格転嫁していく方針だ。その他のメーカーについては、17年12月末現在では値上げの予定はないものの、今後の対応は不透明とする企業が多くみられる。18年度は、値上げの波が広がっていくことが予想される。

 17年は、円安の進行とともに原料の高騰が続いた。水産資源の不足は深刻で、安定確保が困難な状況だ。テーブルマーク以外のたこ焼き販売メーカーでも値上げや容量変更が見られる。各社が価格対応に苦慮している。
 年末会見での事業トップの発言を振り返ると、ニチレイフーズが米飯について価格改定をしない方針を示したものの、バーツ高の進むタイのチキン製品については、状況に応じて個別対応の可能性もあるとしている。味の素冷食は、生産性を向上し自力更生する方針だ。マルハニチロでは「いか天ぷら」でイカ原料の値上がりが続き、来年度もさらに値上がりが予想されることから、米岡潤一郎専務が「製品値上げも考えなければならない」と今後の値上げの可能性について触れた。
 各社とも現況様子見だが、円安による原料価格の高騰、人件費や輸送コストの上昇が継続するようであれば価格改定もやむなしとの見方が強い。
 既に無菌米飯やアイス、酒類など食品他部門では、価格転嫁が進んでいる。「すき家」などの外食チェーンも値下げに踏み切った。製造コストの価格転嫁について理解が得られる環境は徐々に整いつつある。(詳細を本紙に掲載)

続きは売り場で!第2弾 ―― 味の素冷凍食品

岡本部長(中央)と吉本芸人
岡本部長(中央)と吉本芸人

 味の素冷凍食品は21日、東京都渋谷区のヨシモト無限大ホールで、消費者イベント「“つづきは売り場で!キャンペーン第2弾”食べて当てよう!限定よしもとスペシャルライブ&限定よしもとQUOカード」の記者発表会を開催した。
 同会には、吉本クリエイティブエージェンシーに所属する芸人の千鳥、NON STYLEなどがサンタクロースの衣装に身を包み、自らが応援する商品の魅力をPRした。
 冒頭登壇した岡本達也執行役員マーケティング本部家庭用事業部長は「同キャンペーンは、売場に新たな誘客を図れるイベントとして、SMなどの小売店から非常に高い評価を頂いた。第2弾では、最低でも2桁以上の売上の伸びを期待している」と説明した。(詳細を本紙に掲載)

「次世代塾」を新設 ―― 関東給食会

スタート時参加メンバー
スタート時参加メンバー

 協同組合関東給食会(中島正二理事長)は、これからの関給を担っていく次世代の経営者向けの新部会を設立し、12月12日に東京・神田の関給事務局会議室で「第1回次世代塾」を開催した。スタート時の参加社は8社となった。
 部会長に就任した平井昌一副理事長は、「関給の今までのことを学び、これからのことを考え、またこういうことしてみたいと次世代同士で話し合う場であり、今日がキックオフとなる。参加メンバーは増えていくことが好ましい」と挨拶した。(詳細を本紙に掲載)

18年度は“汁なし”強化 ―― 日清食品冷凍

 日清食品冷凍は12月12日、東京・新宿の同社本社で年末記者会見を開催、多部田雄司社長が説明に当たり、上期販売状況および18年度方針を説明した。
 上期業績は売上高前年比107%。部門別ではパスタ、ラーメンが2桁増、和風(そば・うどん)が前年並み、焼きそばが減、スナックが105%、米飯が120%、弁当が減となった。
 パスタでは<日清もちっと生パスタ>が2桁増。ラーメンでは「日清具多 辣椒担々麺」が120%、「日清中華 汁なし担々麺大盛り」が150%。米飯では「日清チキンラーメン金の炒飯」が120%となった。
 多部田社長は、新規ユーザーがパスタを入り口に冷凍麺の購買に繋がっていることに言及。その上で、パスタと調理方法、喫食シーンが似ている“汁なし麺”を強化品群に挙げ、「主力の汁なし麺に加え、ジャージャー麺、上海焼そばなど、これら商品をシリーズ化することで市場をもっともっと大きくしたい」とした。(詳細を本紙に掲載)

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