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今週のヘッドライン|2017年10月第5週号

中国産冷凍ほうれん草、検査緩和される ―― 厚生労働省

 厚生労働省は19日、中国産かんそうほうれん草、冷凍ほうれん草および冷凍調理ほうれん草に関して、衛生証明書および生産・加工行程書の添付を求めないことを全国の検疫所に通知した。
 これにより、2002年に発生した農薬クロルピリホスの残留以来続けられてきた中国産冷凍ほうれん草の輸入検査が緩和される。
 今回の措置に関して厚生労働省は、中国政府から、ほうれん草の新たな管理体制が示されたことおよび中国政府との協議の結果を踏まえたものとしている。
 中国側は、日本側に対して数年前から日中冷凍野菜品質安全会議(輸入冷凍野菜品質安全協議会と中国食品土畜進出口商会共催)等を通じて措置緩和を求めていた。(詳細を本紙に掲載)

ロジ女フォーラムで女性活躍事例を紹介 ―― ニチレイロジグループ本社

 ニチレイロジグループ本社は25日、東京・品川プリンスホテルで「第3回咲カセルロジ女フォーラム」を開催し、女性総合職・一般職社員70人が参加した。
 挨拶に立った松田浩社長は、ニチレイGの「働き方改革の方針」や、4月に策定したニチレイロジGの「女性活躍推進に関する方針」を紹介し、「全ての女性社員は勇気を出して一歩踏み出してほしい。発信することが皆さんとニチレイロジグループの未来に通じる。つぼみが色づき、将来大きく花咲くようにお願いする」と参加者を激励した。
 続いて登壇した大崎孝子女性活躍推進室長は、女性活躍推進を(1)ロジ女フォーラム(2)部署長意見交換会(3)各社活動の3本柱で進めていることを説明し、「ロジのジョカツは、皆様のものだ。声を挙げてください」と呼びかけた。(詳細を本紙に掲載)

東京都の原料原産地表示廃止を求める ―― (一社)日本冷凍食品協会

 (一社)日本冷凍食品協会は25日、都条例に基づく原料原産地表示について、複雑な規制を設けることで、事業者のみならず消費者の混乱も招くとして、廃止するべきだと東京都に求めていることを明らかにした。
 都では調理冷食の原材料について、原則として重量上位3位の内、割合が5%以上のものは、容器包装(国別重量順表示)か産地が頻繁に変わる場合などに原料原産地の情報を提供することとしている。一方、国の基準では、表示義務は重量1位に限り、「又は」(可能性表示)や「輸入」(大括り表示)を認めることとなる。(詳細を本紙に掲載)

そうざい露出陳列、原則4時間までに ―― 群馬県

 群馬県は20日、「そうざい販売店(露出陳列)の衛生管理指針」を策定し公表した。今年8月に発生した総菜店におけるO157食中毒事件から、露出陳列して総菜等を販売する場合の衛生管理のポイントをまとめたもの。群馬県が主体となり、事件の発生した前橋市と高崎市が協力して作成。23日の週明けから県内の保健所を通じて総菜業者に通達した。今後は同指針を基に、再発防止に取り組む。
 同指針では、現行の衛生規範では販売時の衛生管理方法については具体的に示されていないことから、
 ・利用客による二次汚染防止対策(トングの管理等)
 ・陳列場所及び常温食品の温度管理
 ・商品の陳列時間(原則4時間等)
といった内容にも踏み込んだ。長時間の陳列による微生物の増殖の防止対策では、常温の場合「原則として調理後4時間を限度とする」としている。製造時間の異なるものの混在の防止としては、「時間の異なるものは混在させず、必ず別容器に分けて、原則として調理後4時間を限度に陳列するよう管理を行う」としている。(詳細を本紙に掲載)

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