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今週のヘッドライン|2026年3月第4週号

できたて・多様化対応推進 ―― セブン-イレブン・ジャパン・26年商品戦略

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羽石商品本部長
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冷食G系ラーメン

 セブン-イレブン・ジャパンは17日、千葉県の幕張メッセにおいて、加盟店オーナーや店舗スタッフを対象とした2026年商品政策説明会および商品展示会を開催した。店頭で手軽に購入できるできたて商品のさらなる充実を図るとともに、ライフスタイルの変化に伴って多様化する消費者ニーズへの対応を一層強化していく方針だ。また、冷食では若い世代の一人暮らしや忙しい日常に寄り添うため、「濃厚G系ラーメン」を新たに投入する。

 羽石奈緒取締役執行役員商品本部長は、商品政策について次の通り説明した。
 26年度の商品政策の柱として掲げたのは、新しい出来立て商品の打ち出し方『Live-Meal』と多様化する顧客ニーズへのきめ細かな対応『Scene×Target』の2点だ。
 『Live-Meal』では、美味しい、楽しい、出来立てを店舗でということで、24時間365日、いつでも出来立ての美味しさに会える商品を提供したい。その中で、今後はカウンター商材を大きく成長の原動力にしていく。スムージーでは、急速冷凍で鮮度そのままのフルーツをミキシングしていて、栄養も補給できる商品だ。フライヤーの新商品も毎月発売する。家庭で食事を摂る人が増えていることを背景に自宅ご飯需要の取り組みも考えている。
 『Scene×Target』は、誰もが欲しい商品ではなく、多様なニーズに寄り添った商品を開発していきたい。その中で冷食では、「日々の自宅ご飯」に選んでもらえるよう強化していく。若年層に向けて新たな価値を提供するために、鍋で煮込むだけでできるG系ラーメンを開発した。4月20日の週からクックイックシリーズの「セブンプレミアム 濃厚G系ラーメン」(861円)を発売する。もやしは入っていないので、セブンで一緒に買い、麺に乗せることで、店で食べるような濃厚G系ラーメンが自宅の鍋一つで調理できる。一人一人の顧客のニーズに寄り添いながら商品を育成し、コンビニ事業を通じて街の人を幸せにしたい。

■冷食はインパクトある商品展開

 展示会場において商品説明に当たった同社開発担当者は、「濃厚G系ラーメン」の投入理由について、「カップ麺分野はコンビニ各社が強みを持っており、差別化が難しい。そのため『冷凍』という切り口に可能性を見出している。チルド麺では表現しきれない味やボリュームも、冷凍であれば再現できる。また、食品ロスの観点からもフレッシュ食品の廃棄が難しい中、長期保存できる冷凍は店舗側にとってメリットが大きい」とした。
 また今後の冷凍麺の商品展開については、「ニンニクを効かせたようなインパクトのあるラーメンなどのチルドでは難しい商品に挑戦していきたい。また、シンプルな構成で価格を抑えた商品なども幅広いラインアップも検討している。水を加えて電子レンジで温めるだけで完成するような、調理の手間を極力省いた高い簡便性を持つ商品についても、今後の開発対象として積極的に検討していく」とした。

ニチレイフーズ、Umios等受賞 ―― フローズンオブフューチャー

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展示コーナーに高い関心

 「FOODEX JAPAN 2026(国際食品・飲料展)」(主催:日本能率協会)が10日~13日まで東京・有明の東京ビックサイトで開催された。11日には冷凍食品・アイスクリームの魅力・価値ある商品を選出する「フローズンオブフューチャーアワード2026」の授賞式を開いた。アワードでは、4部門でそれぞれグランプリ、準グランプリ、サード・プレイスを選出した。
 今回は、「テクノロジー・イノベーション部門」「社会課題解決部門」「外国人部門」「グッドアイデア部門」の4部門を設定した。
 冷食では、テクノロジー・イノベーション部門で「レンジで冷たい盛岡風冷麺」(ニチレイフーズ)が、社会課題解決部門で「WILDish唐辛子ツナ炒飯」(Umios)がグランプリに選出された。
 主催者を代表して七尾宜靖実行委員長(イオンリテール食品本部長)は「フーデックスの中でもフローズン・オブ・フューチャーは6年間続けている。今回は、四つの部門で業界関係者の皆様、メーカーさんやバイヤーが、厳正なる審査をした」とした。また、審査委員会の青木郁雄委員長は「的確に今のトレンドを捉え、簡便でさらに美味しくなった商品が多く、消費者が色々トライできるようになってきている。審査して甲乙つけ難い商品ばかりだった」とした。各部門の2位と3位は以下の通り。
 【テクノロジー・イノベーション部門】▽2位「冷凍完全メシ日清スパ王プレミアム牛挽肉のボロネーゼ」(日清食品冷凍)▽3位「レンジでギョーザ」(味の素冷凍食品)
 【社会課題解決部門】▽2位「おだし香るかつ丼」(ニッスイ)▽3位「よくばりプレートデミグラスチーズハンバーグ&濃厚ナポリタン」(ニップン)
 【外国人部門】▽2位「カトキチ丹念仕込み本場さぬきうどん3食」(テーブルマーク)▽3位「たん熊北店監修豆大福」(伊藤忠食品)
 【グッドアイデア部門】▽2位「今川焼カルピス」(ニチレイフーズ)▽3位「かけるだけ!洋食ライスシュクメルリ風チキンクリームライスの具」(ハインツ日本)

「マンドゥ餃子」を発売 ―― CJ FOODS JAPAN・新商品

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餃子売場での展開を狙う
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販促イベントも開いた

 CJ FOODS JAPANは〈bibigo〉から春の新商品として「bibigoマンドゥ餃子」(270g)を発売し、冷凍食品7品をリニューアルした。
 新商品の「マンドゥ餃子」は、マンドゥと餃子のメリットを掛け合わせることをテーマに、1個30gの大ぶりなサイズで開発した。もちサクッとした食感の皮で肉と野菜をふんだんに使った中具を包み、パリパリした羽根とあふれる肉汁も楽しめる。
 家庭用の冷凍餃子市場で油と水が不要な羽根つきの商品が支持を集めていることを受けて、同様の規格で開発した。同社の商品が展開されてきたコリアン冷食コーナーではなく、冷凍餃子売場への導入を狙う。既に量販店から強い引き合いがあり、これまでの同社の冷凍食品と比べて出足の配荷が好調に推移しているという。
 17日に都内で開いた会見で金柄圭社長は「韓国のマンドゥと日本の餃子は似ているようで味も背景にある文化も違う。両者が融合することで新たな可能性が生まれる。これまでにない食文化を創出していきたい」と説明。「昨年は韓国の食品企業として初めて日本国内に大規模な工場を建設し、商品供給の安定化を図った。この工場を活用しながらKカルチャーを市場に浸透させてきたい」と述べた。
 会見には昨年12月に同社のマンドゥ事業部部長に就任したタレントの狩野英孝さん、アシスタントに就任した森脇梨々夏さん、芸人のモグライダーも登壇し、商品を試食してPRした。狩野さんは〈bibigo〉シリーズを年間555万食を売り上げることをミッションに掲げ、新商品の開発や商品のPRにも携わっている。

増収増益、最高益を更新 ―― トーホー

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奥野社長

 トーホーはこのほど2026年1月期連結決算を発表した。連結業績は売上高2597億4700万円(前期比5.4%増)、営業利益78億5300万円(同4.8%増)、経常利益79億2800万円(同3.0%増)、当期純利益45億7600万円(同2.0%増)となり、増収増益で営業利益と当期純利益は過去最高を更新した。
 食品スーパー事業からの撤退(24年11月)の影響はあったものの、国内外食市場向け販売が堅調に推移。25年9月にグループ入りした三協食鳥の寄与もあり増収となった。利益面では粗利益の増加や食品スーパー事業撤退による収益改善が寄与し、物流費増などを吸収して増益を確保した。
 主力のディストリビューター(業務用食品卸)事業は売上高2009億1000万円(同9.2%増)。C&C事業は「A-プライス」を中心に堅調、フードソリューション事業も外食向けシステム関連が伸長した。
 27年1月期は売上高2740億円、営業利益82億円、純利益48億円を見込み、引き続き最高益更新を計画する。
 13日にオンラインで会見した奥野邦治社長は「大阪・関西万博の特需の影響がなくなる影響もあるが、国内DTB事業を中心に堅調に推移した。海外も一定程度回復を想定し増収、利益も増収による粗利額の増加が経費増加を吸収し増益を見込む」と説明した。また、現在強化中のPBについて、「前期の構成比は10.11%と初めて10%を超えた」と説明。今後は、高品質品とともに品質を一定に保ちながらリーズナブルな商品投入も検討する。年間100品以上を開発する。

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