冷凍パスタ市場活性化へ 多様化で需要底上げ図る ―― メーカー秋の新商品
今秋の新商品では、生パスタカテゴリーの積極展開、ワンランク上の付加価値シリーズの強化など、冷凍パスタカテゴリーで市場を底上げする提案が進んでいる。日清製粉ウェルナは常温品に加え、家庭用冷凍、業務用冷凍で生パスタ新シリーズを立ち上げた。ニップンは主力の〈オーマイプレミアム〉高付加価値シリーズ「至極」に新商品を投入、シリーズ全品の品質・パッケージを見直した。またフレーバーでは新たなトレンドとして“だし系”パスタの投入も続いている。各社がレギュラー商品に加え、麺種や価格帯、フレーバーなどバラエティー化を進めることで冷凍パスタ全体の需要の拡大を図っている。
常温・冷凍・業務用で生パスタの提案進む ―― 日清製粉ウェルナ

生パスタの食感を徹底的に調査
日清製粉ウェルナは2025年秋の冷凍食品として新製品9品リニューアル6品の計15品を発売した。販売目標は25億円。
今回は新たに冷凍ワンディッシュ生パスタブランドとして〈マ・マー もちもち生パスタ〉シリーズを立ち上げた。生パスタの食感を徹底的に調査し、日本人に食べ馴染みのある「もちもち食感」を追求。ソースに合わせて最適な麺の形状を選定した。従来の生パスタブランド〈超もち生パスタ〉に比べ、「コシ」と「粘り」がアップ。縦型パッケージから横型パッケージ変更することで視認性も向上した。ラインアップは「濃厚ボロネーゼ」「濃厚カルボナーラ」「濃厚海老トマトクリーム」「濃厚明太子クリーム」「太麺ナポリタン」「旨辛ペペロンチーニ」「芳醇和風きのこ」「コク旨たらこバター」の8品。
同社は今秋、常温品の生パスタ「マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ」も新たに投入、冷凍生パスタとの連動を図り、それぞれ大谷翔平選手を起用したCMを投入する。また、業務用で新たにワンランク上の冷凍生パスタブランド〈PASTA PULLUCE〉を立ち上げるなど、各温度帯、チャネルで“生パスタ”の提案を広げていくことで、パスタの市場拡大を牽引していく。
〈マ・マー RICH-NA〉新製品としては「かつお節の一番だし香るおだしカルボナーラ」を投入。〈マ・マー 大盛りスパゲティ〉シリーズ5品もリニューアル。“もちもち”食感を追求し、ソースとの一体感を向上させた。
「至極」を強化、期間限定でスープパスタ ―― ニップン

ごろっと大きな海老を贅沢に使用
ニップンは9月1日より、2025年秋冬家庭用冷凍食品として新商品6品、リニューアル8品の計14品を発売する。販売目標は20億円。
個食パスタでは〈オーマイプレミアム〉のワンランク上の味わい、「至極」で春夏に続く期間限定品を発売、また既存品の味わいとパッケージを一新した。期間限定品「至極の海老のビスク スープパスタ」(300g)はごろっと大きな海老を贅沢に使用。海老の香りと旨みが溶け込んだ濃厚スープ仕立ての商品となっている。
新デザインへの変更では『具材の仕上げへのこだわり』をコピーで協調。レギュラーシリーズとの連動感をアップした。
〈オーマイプレミアム〉レギュラーシリーズでは人気アイテム「海の幸のペスカトーレ」(280g)をさらにおいしくリニューアル。新商品は大きな具材がたっぷり入った「海老とベーコンの和風醤油」(270g)を発売する。さらに期間限定商品として24年秋冬に販売し、好評の「クラムチャウダー スープパスタ」(300g)がよりクリーミーになって再登場する。
大盛り〈オーマイBig〉シリーズには新商品として「焦がしバター醤油」(380g)を投入。こだわり製法の焦がしバターを使用した、コクのある醤油ソースで、香ばしく、やみつきになる味わい。「和風明太子」(340g)も明太子を増量し、粒感がアップするリニューアルを行っている。
春の冷食祭り8万超の応募 ―― トモシア

荒木社長(中央右)などトモシア幹部
トモシアホールディングスは7月25日、都内で消費者キャンペーン「第31回春の冷凍食品祭り」抽選会を開催した。
期間中の応募総数は8万4674口数(同137.5%)と前年を大きく伸ばした。
同キャンペーンは実施期間4月1日~5月31日の2カ月間、対象店舗2315店舗(前年比100.7%)。期間中の応募総数は8万4674口数(同137.5%)であった。キャンペーン告知を地方紙など強化したことによる認知度の拡大などとしている。
■荒木社長、「目的に合った消費の必需品に」
抽選会開催に当たり挨拶した荒木章トモシアホールディングス社長は、「冷凍食品祭りも今回で31回目の歴史を重ねてきた。スタート当初は、冷凍食品の認知度向上が主な目的であったと聞いているが、冷凍食品は今やおいしさ、コスパ、タイパ、そして安全性、すべて広く国民の人たちに浸透して理解をされている。まさにジュニアからシルバーまで、あらゆる世代に支持をいただいている。
冷凍食品は、料理を作る人のための必需品だったが、これからは働き盛りの方、アスリートの方、痩せたい方、持病を持った方、その人それぞれの体質、また目的にあった消費する人のための必需品に進化している」とし、「当社グループの前の冷凍食品売上高は1686億円、前年対比112.1%と大きく伸長した。現在、トモシア事業会社3社では、冷凍食品の仕入れ、販売を一日も早く一本化をして、皆様との取り組みをさらに強固なものにしていきたいと思っている」とした。
加食増収も微減収減益 ―― ニチレイ第1四半期
ニチレイは5日、2026年3月期第1四半期業績を発表した。
連結売上高1707億6500万円(前年同期比0.2%減)、営業利益86億8800万円(同8.9%減)経常利益92億2100万円(同10.8%減)、四半期純利益56億4800万円(同12.4%減)で減収減益となった。
セグメント別では、加工食品事業の売上高は826億円(同6%増)、営業利益43億円(同26%減)。
低温物流事業の売上高は699億円(同6%増)、営業利益41億円(同20%増)。低温物流事業の国内売上高は488億円(5%増)、営業利益は42億円(同25%増)、海外は同206億円(同11%増)、営業利益6憶円(同%減)となった。
水産事業の売上高は105億円(同17%減)、営業利益 2億円(同791%増)。畜産事業売上高129億円(同31%減)、営業利益2億円(同40%減)。
売上高に関しては水産・畜産事業は構造改革の継続により減収も主力の加工食品事業と低温物流事業が伸長しグループ全体としては前年並みで着地。一方、営業利益に関しては加工食品事業の為替影響を含む原材料・仕入コスト上昇の影響等で9億円の減益となった。
説明に当たった市川俊広報IR部長は「通期業績予想は変わらない。消費者は価格に敏感になっており、第2四半期以降もスピード感を持って対応。今後の価格改定に関しては選択肢にあるものの現況具体的な計画はない」としている。