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今週のヘッドライン|2025年8月第1週号

北九州に新工場、冷食とすり身製品を生産 ―― ニッスイ

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2026年12月に竣工予定の北九州ニッスイ新本社工場

 ニッスイは7月30日、グループ会社・㈱北九州ニッスイ(福岡県北九州市戸畑区、伊勢宗弘社長)の新本社工場を北九州市戸畑区に建設すると発表した。竣工は26年12月を予定する。新工場は、旧第1工場跡地と隣接する所有地を活用する。生産品目は冷凍具付き麺、業務用の「おさかなソー」、家庭用フィッシュソーセージ類。新工場では同社が定義する「スマートファクトリー」のモデル工場と位置づけAIなど最先端技術を活用する。

 ニッスイグループでは国内食品事業を、長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」で冷凍食品・すり身製品などの戦略カテゴリーの強化を進めている。
 4月からスタートした中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」(2025~27年度)では、“中長期的な価値創造に向けた生産体制の再構築”を重要なテーマとしており、今回の新工場の建設となったもの。同社が定義する「スマートファクトリー」のモデル工場とする。
 新工場での生産品目は、冷凍具付き麺の生産能力を拡大し、新商品開発にも注力する。また簡便でおいしく仕上がる調理方法や調理時間短縮などに取組む。
 すり身製品では、マーケットの拡大が見込まれる業務用冷凍食品「おさかなソー」の生産体制を強化し、多様な業態に適した商品開発や連続生産ラインの導入による省人化・高効率化を図る。また、家庭用フィッシュソーセージ類では、八王子総合工場との生産分担を明確化し、高品質な製品を安定供給する体制を構築する。
 なお、現在稼働している戸畑工場および北九州ニッスイ第2工場は築65年を超え老朽化が進んでいることから、宇部工場との機能集約を図りつつ新工場に移管、両工場は閉鎖予定としている。
 北九州市戸畑区は同社が長年にわたり水産加工や人材育成の拠点として位置づけてきた地。今回の新工場建設は、同地との歴史的な結びつきを継承し、同社の技術・ノウハウで未来へつないでいく。

24年度冷食2桁増に ―― ニップン・新商品

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萬谷冷凍食品統括部長(左)と篠山副本部長

 ニップンの24年度家庭用冷凍食品販売実績は前年に対し2桁増となった。カテゴリーでは個食米飯、プレートが大幅2桁増に。主力の個食パスタは2桁増、弁当パスタは1桁中盤増、パイシートは微増、スナックは前年割れとなった。
 個食パスタのシリーズ別では〈オーマイプレミアム〉が2桁増、〈オーマイBig〉が1桁後半増。篠山康司執行役員家庭用食品事業本部副本部長は「〈オーマイプレミアム〉は23年度秋からマスターブランド戦略として全社的に認知・ブランド価値向上に取り組んできた。昨年も冷食は春に、加工食品は上期を通じて積極的にCMを投入したことで、認知度が向上した」と語る。
 一方で〈オーマイBig〉については「CMを一度も入れず、特定のキャンペーンも実施していないにも関わらず毎年2桁増を続けてきたが。24年度はそこに至らなかった。昨年下期に市場において低価格帯商品が増加したこともあり、第4四半期で数量が伸び悩んだ。ただ、今期に入り4月以降の数量は回復している」とした。
 個食米飯の大幅伸長については23年度春に卵の供給不安により10品中4品を休売、その後終売としていたが、24年度春に2品、秋に2品のアイテムを復活および追加したことが影響した。プレートについては競合大手が積極的に商品投入する中で大幅2桁増。「和風シリーズの伸びが顕著であり、10品目以上の食材を使用していること、環境に配慮した紙トレーを使用する等他社にない点が評価された」(篠山副本部長)。
 なお、今期に入ってから直近までの家庭用冷食の実績は1桁中盤増。節約志向は一層高まっており、前期好調だった〈オーマイプレミアム〉が月によっては前年を割る一方で〈オーマイBig〉は数量・金額共に1桁増で推移している。
 25年度の方針について、篠山副本部長は「〈オーマイプレミアム〉の認知・価値向上、おいしさで選ばれるブランドづくりは継続していく。26年度末には子会社の畑中食品新工場稼働を控えておりワンプレートのさらなる配荷アップにも取り組んでいかなければいけないと考えている。個食パスタとワンプレートを中心に、当社の強みであるお弁当パスタ、パイシートの再訴求も図っていく」としている。

冷凍ラーメンで新レンジ調理提案 ―― 日清食品冷凍・新商品

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こってりの鶏白湯スープ

 日清食品冷凍は7月29日、25年秋冬商品として新商品9品、リニューアル2品、企画品1品の計12品を発表した。発売は9月1日。今秋の新製品では衝動購買を促進する商品開発を推進。ラーメン本質的な“おいしい”を訴求、パスタでは季節感を刺激、和風めんはスープを主役に、ヘルス&ウェルネスでは麺との買い回り率が高い炒飯カテゴリーに参入した。
 冷凍ラーメン新ブランドとして投入したのは「今日はこってり 鶏白湯ラーメン」と「今日は旨辛 宮崎辛麺」の2品。冷凍ラーメンの新たなレンジ調理の形を提案する。特許出願中の「新」レンジ調理は①濃縮スープと具付き麺をどんぶりに移して水(お湯)をかける②レンジで加熱する③全体をまぜて完成―の3つの工程で調理。喫食時の温度が高く、かつ調理による風味劣化を提言する。「今日はこってり 鶏白湯ラーメン」は鶏のうま味がしっかり溶け込んだ、こってりとした鶏白湯スープ。「今日は旨辛 宮崎辛麺」は肉と香味野菜の旨み、唐辛子の辛みをきかせた“旨辛”なスープが特長の一品となっている。
 パスタでは冬にぴったりな「もちっと生パスタ 濃厚チーズクリーム」を発売する。チーズ好きにはたまらない、5種のチーズを使用した。またトレンドの“だし系”パスタとして「スパ王プレミアム あさりとまいたけのおだしパスタ」を投入。かつおと昆布の合わせだしにしょうゆの風味をほんのりきかせた。
 和風麺〈日清のどん兵衛〉からは、やさしい味わいのあんかけつゆとふわふわたまごの「海老と湯葉の玉子あんかけうどん」、関西風合わせだしと7種の彩り具材の「えび天鍋焼うどん」を発売する。

白身魚フリッターなど 市販冷食は畜肉商品も —— 極洋・新商品

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白身魚フリッター

 極洋は7月29日、2025年秋の新商品を発表した。新商品は市販用商品11品、業務用商品33品の計44品。魚介類のおいしさと栄養を手軽に摂れる商品の開発を強化し「魚でととのう豊かな毎日。」をテーマに投入する。
 業務用冷凍食品では、魚のおいしさを堪能できる、本格的かつ食べ応えある水産フライ品として、「白身魚フリッター」「白身天ぷら」を投入。スケソウダラの切身を使用。完全に火を通さず軽く揚げ、表面をカリッとさせたプリフライ品。油で揚げると衣はサクサク、中はジューシーに仕上がる。メンチカツでは「本鮪のメンチカツ 岩下の新生姜入り」。
 かに風味かまぼこのオーシャンキングでは、人気の「しっとりマリンファイバー」シリーズに「オーシャンキングしっとりマリンファイバーの匠」をラインアップ。約10gの一口サイズでアレンジなど汎用性が高い。
 〈だんどり上手〉シリーズでは、新魚種や煮魚・焼き魚など8品を投入する。新魚種では、「天然ミナミマグロ大トロ切身(骨なし・皮なし)60g・80g」。製造工場の自社船で漁獲し船上凍結した原料を加工。脂のリが良く、和洋中様々な料理に最適。その他スケソウダラに薄く粉をまぶして焼いた「白身魚のムニエル風(骨なし)50g」、自家配合のたれに漬け込み、焼成した「シイラ照焼き(骨なし)30g・50g」や「真さば味噌煮(骨なし)45g」などを投入する。
 市販冷凍食品では、「国産サーモンマヨ」をソースinタイプにリニューアル。また極洋食品㈱倉吉工場製造の「タルタルソースチキン南蛮カツ」「鶏ごぼうメンチ(甘辛だれ)R」の畜肉系商品も投入した。

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