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今週のヘッドライン|2025年7月第4週号

売上、初の2000億円突破 ―― ナックス

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中村社長

 ナックスの前期12月期業績は売上高2077億1000万円、経常利益16億6000万円で着地。売上高は創業以来初の2000億円を突破した。今期上期(1-6月)では売上高は2.1%増の1000億3000万円と好調。下期の活動方針としては、①イオングループ各社とのさらなる取り組み強化、②リージョナルスーパーとの新規取引拡大、③ナックスオリジナル商品の開発着手、④物流費の適正価格交渉と価格転嫁、⑤デジタル化推進と戦略領域へのパワーシフトの5点を掲げている。

 18日、東京・竹橋のKKRホテル東京で開催された第20回全国NN会総会で、今年3月28日付で社長に就任した中村典正氏は、「この場に立つのは10数年ぶりである。冷凍食品・惣菜の発展のため、微力ながら精進していく」と挨拶した。
 前12月期の業績報告では、売上高は2077億1000万円(前期比62%増)、経常利益は16億6000万円(同3.1%減)となり、増収減益であった。「売上高は創業以来初めて2000億円を突破」(中村社長)し、同社の長期計画(2021~2025年度=売上目標2000億円)を1年前倒しで達成した。中村社長は、「増収の要因は、取引先との取組の着実な進展や価格改定が挙げられる。一方、減益の背景には人件費や物流費など諸経費の増加」とした。
 カテゴリー別では、市販冷凍食品が974億2000万円(同7.7%増)、アイス・冷菓が286億1000万円(同7.7%増)、惣菜が694億6000万円(同4.2%増)、ベーカリーが86億円(同9.4%増)、その他が36億2000万円(同9.4%減)であり、ほとんどのカテゴリーで売上を伸ばした。
 今期上期の取組みとしては、量販店向けPBやオリジナル惣菜など、取引先ごとに個別の施策を実施した。また、物流面では2月に鹿児島DC、4月に松山DCを開設し、物流課題の解決に取り組んでいる。上期の売上高は1000億3000万円(同2.1%増)で、カテゴリー別には市販冷食が2.1%増、アイス・冷菓が2.5%増、惣菜が1.3%増、ベーカリーが7.5%増、その他が0.7%減となった。
 下期の方針としては、①イオングループ各社とのさらなる取り組み強化、②リージョナルスーパーとの新規取引拡大、③ナックスオリジナル商品の開発着手、④物流費の適正価格交渉と価格転嫁、⑤デジタル化推進と戦略領域へのパワーシフトの5点を掲げている。
 中村社長は、「2019年より東海以西でスタートしたイオングループ様との取組みは拡大する余地があり引き続き強化していく。またリージョナルスーパーとの取引が減少傾向にあり歯止めをかけていきたい。首都圏では新規取引もスタートする予定であり、首都圏から強化する」とした。
 国分グループが進める『低温事業マスタープラン2030』において、「低温事業の中核メンバーとしてその具現化に貢献する。国分低温フレッシュデリカ統括部の前衛企業として、国分フレッシュ・フードトランスと協業し、低温事業を国分の柱となる事業へと成長させる」と語った。

前期売上8.9%増 ―― キンレイ

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白潟社長

 キンレイは17日、東京都港区の同社本部で「24年度業績報告&50周年事業戦略発表会」を開催した。当日は白潟昌彦社長および森江康行常務が出席、前期概況および今後の方針について語った。
 2024年度の業績は売上高172億円(うち食品事業の売上高170億円)、前年同期比108.9%となった。新商品の「お水がいらない天下一品」が既存主力商品の「同 横浜家系ラーメン」に迫る実績となるなど非常に好調に推移した。また、亀山工場稼働による生産増が売上増に貢献した。販路別実績(売上・前年比)は量販店80億円、117.4%、CVS42億円、94%増、COOP41億円、108.5%、業務用その他7億円、98.6%。
 2025年度目標は売上高182億円(うち食品事業の売上高180億円)、前年比105.4%。
 25年度の活動としては筑波工場のだしフリーザーの更新工事を4月~6月中旬にかけて実施。自然冷媒化を進めた。また、稼働2年目となる亀山工場は稼働時間を8時間から12時間に延長。50周年事業としてTVCMをはじめとした各種プロモーションを積極的に行っていく。なお、8月19日納品分より一部を除く家庭用冷凍食品を値上げ(約7~6%)、9月1日納品分より業務用冷凍食品全品を値上げ(約2~12%)する。

■白潟社長、「数から質への転換を」

 また、中期経営方針を発表。CSR方針に基づき「人的資本への投資を強化」を進めるとともに、「数から質への転換」を図っていくことを明らかにした。
 白潟社長は「数から質への転換」について「7~8年で新たな工場を2つ作った。さらに商品を作り売っていこうということになれば、また工場が必要になる。数に対してはペースを落としても良いのではないかと考えている。販売食数を増やすことでなく、お客様への提供価値を目標とするということを掲げている」とした。

冷食はプレート注目 ―― 日本アクセス・秋季展示会

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売場の間口拡大への取り組みを紹介
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幅広いワンプレートラインアップを紹介

 日本アクセスは16日~17日の2日間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜展示ホールで「秋季Food convention2025」(東日本)を開催した。出展社は529社、うち冷凍食品43社、来場者数は1万3300名。
 展示ではフローズンブースにおいて「ワンプレート」や「ペットフード」提案強化による、売場の間口拡大への取組みを紹介。「ワンプレート」は50~70代が購入層の8割を占める中、伸びしろの多い若年層、40代以下のトライアルを増やしていくことの重要性を強調した。
 また、成熟期に入った冷食市場の新たなターゲットとしてペットに注目。既に世界規模ではプラントベースと同規模にまで市場規模が成長している冷凍ペットフードを今こそ日本でも仕掛けるべきタイミングであることを訴えた。
 吉本興業と取り組む「吉たこ」第2弾では新フレーバー「白だしとろろ」を発売。よしもと芸人の店舗でのプロモーション、導入事例をパネルで紹介した。
 全国の高校生がご当地食材を使ったオリジナルレシピで競い合う「食の甲子園」の準優勝3校のメニューも今回、冷凍で商品化。具材、味付け、パッケージすべて高校生が考案した3種のおにぎりも発売する。
 アクセスブランドでは「新しいカチを生み出すアクセスブランド」をテーマに、フローズン惣菜では「Delcy お好み焼&焼きそば」「Delcy チン!するお芋の温野菜」を紹介した。
 今回の展示会テーマは『変革と挑戦×実践』。16日行われた概要説明で淵之上明生執行役員商品統括・マーケティング管掌は「当社は変革と挑戦を実施し続けて、取引先、社会が直面する課題に対し、得意なマーケティング力とデジタルを活用して課題解決提案を行うソリューションプロバイダーへの進化を遂げていく」とした。

パウチ入り冷凍フルーツにブルーベリー&シトラス ―― アヲハタ・新商品

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ほぐしながら食べる

 アヲハタは自分好みにほぐしながら食べるパウチ入り冷凍フルーツ〈アヲハタ まるかじゅり〉シリーズから「ブルーベリー&シトラス(グレープフルーツ入り)」(80g)を発売し、8月18日から全国に出荷する。
 同商品は、限られた地域でのみ自生するワイルドブルーベリーをメインに、グレープフルーツやオレンジの爽やかな酸味、ライチ果汁の華やかな風味を組み合わせた。
 果肉量は50%(仕込み時)を配合し、食べた時に果肉を感じるとともに、ライチ果汁を加えることで濃厚でありながらすっきりとした味わいに。1袋あたり54kcalで、美容や健康を意識する層にお勧め。

会社所在地

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