日配・海外の経験糧に、生産と開発の強みを発揮 ―― 日東ベスト・嵯峨新社長

嵯峨社長(左)と塚田会長
日東ベストは6月26日、東京・大手町の三井カンファレンスにおいて記者懇談会を開催し、25日付で就任した塚田莊一郎会長、嵯峨秀夫社長両名が出席して就任の経緯や今後の抱負について語った。嵯峨社長は日配・海外事業で培った経験を糧に、新たな視点での経営を進めていくと共に、日東ベストの強みである生産力・開発力をさらに発揮していく方針を明らかにした。塚田会長は山形県内の企業として地域との連携を強化しながら、経営面では嵯峨社長をバックアップしていく。
嵯峨社長は日東ベストの子会社であるCVS向けに日配惣菜類を供給する爽健亭に長く在籍、直近3年間はベトナムのジャパン・ベスト・フーズ(JBF)の代表を務め、今年1月日東ベストの社長就任が内定していた。塚田会長は今回の人事について「嵯峨新社長は冷凍食品部門を離れ、日配では『爽健亭』を黒字化、海外ではJBFを黒字化したという実績がある。その能力を買って本体の日東ベストで力を発揮してもらいたいということで今回就任してもらった」と説明した。
その上で今後については「経営に関してはまずは嵯峨社長を中心で動いてもらい、私自身は後ろ盾となりながら、地域貢献活動に力を入れていきたい。もともと当社は山形県において様々な役割を担っていた時期もあった。もう一度地元への還元に力を入れていきたい」とした。
嵯峨社長は「私は日東ベストに入社して42年になるが、01年より「爽健亭」に出向して24年間日配食品を専門に担当していたため、日配の歴史の方が長い。さらにその24年の中でも直近3年間はベトナムで日配品を担当していたこともあり、業務用の冷凍食品に携わった経験はほとんどない。ただ、日配食品といってもCVS向けの弁当を供給しており、実はこの仕事はかなり冷凍食品を扱う。つまり業務用冷凍食品のユーザーとして仕事をしてきた面もある。そういった意味では実際に冷凍食品を作って売る側とは違った、ユーザー寄り、消費者視点で見ることができていると思っているので、そういった視点から会社の商品、サービスの質を改善していければまだまだ伸びしろはあると考えている。少しづつ変えていきたい」とした。
なお、日東ベストの強みと今後の課題については「最大の強みは十分な設備を持った生産能力、工場と直結した山形に存在する開発部門だと思っている。そして現状の課題としてはその強みが100%お客様に伝わっているのかどうかということだ。まだやり切れていない部分が十分にあると思っている。社内の壁を取り払って風通しをよくすることでより良い商品がお客様に届くようにしていきたい」とした。
冷凍ペットフードに参入 ―― マルハニチロ

シェフ監修
マルハニチロは6月16日、2025年度より「ペットフード事業推進室」を新設し、伸長するペットフード市場において、さらなる価値創造力の拡大を目指すと発表した。ペットフード事業は同社が長期ビジョンに掲げた「消費者基点のバリューサイクル」「グローカル戦略」の実現において重要な立ち位置を占める。マルハニチログループはこれまで、欧米を中心にOEM生産を行う「Southeast Asian Packaging & Canning Ltd.」(タイ)および、国内市場でキャットフードを主力とする「アイシア㈱」の2社を軸にペットフード事業を展開。今後は「推進室」が両社の連携をさらに強化し、多様化する消費者ニーズに対応する体制の構築を進める。
■アイシア、愛犬用冷凍ペットフード発売
アイシアは、同社グループ初となる「国産 愛犬用冷凍ペットフード」を7月1日より新発売する。使用する食材はすべてヒューマングレードで、保存料不使用。電子レンジで簡単に調理できる。東京目黒の愛犬と一緒に食事のできるレストラン「BLACK TERRACE」のシェフが監修した。消費は「ハンバーグと温野菜」「国産ビーフステーキとポテトサラダ」など8種。
「とろ~りチーズ焼売」など ―― イートアンド・新商品

チーズと焼売がマッチ
イートアンドフーズは6月27日、2025年秋冬新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品4品、リニューアル12品。発売日は9月1日。
新商品のテーマは「Hotなハイパフォーマンス中華」とし、『秋冬にぴったりアツアツ』、『今ホットなうま温かい味わい』、『お手軽安心なホッと』と、二人世帯やファミリー世帯をメインターゲットに3つの“ホット”で提案する。
焼売は、濃厚チーズと溢れる肉汁が楽しめる新フレーバーンの「とろ~りチーズ焼売」を投入。モッツアレラチーズをブレンドした自家製のチーズソースを焼売の上にたっぷりかけた。餡にもモッツアレラ、ゴーダ、ステッペンの3種のチーズを使用し、チーズと相性の良い玉ねぎの甘みとホワイトペッパーを効かせた。内と外でWのチーズの味わいが特長。「冷凍焼売市場は上位アイテムの値上げによる買い控えが続いている、値頃感とトレンドの濃厚系チーズで市場活性化を図る」(同社)。
羽根つき餃子では、トレンドの韓国系フレーバー「羽根つきヤンニョム餃子」を投入。3種の醤で「うま濃い」ヤンニョム味に。具材は、にら、白菜、ニンニクを使用。パッケージにピンクを使用した。
めん類では、大阪王将の定番メニューでだしにこだわったレンジ調理可能な「なにわの中華そば」を投入。出汁にこだわり、具材はねぎのみのシンプルなラーメン。想定売価198円とコスパも高い。
春に投入した冷凍中華トレイ品〈楽ラク中華〉シリーズ「中華おこわと油淋鶏」「中華おこわと黒酢肉団子」はリニューアル、おかずを増やした。パッケージもより華やかにした。再度、女性を中心に需要獲得を目指す。
フローズンビジネストピックスを発刊

冷凍食品新聞社はこのほど、業界の2025年の上半期を総括するグラフ誌「フローズンビジネストピックス2025」を発刊いたしました。冷凍食品新聞ならびに冷凍食品新聞FAX速報販売者に配布します。
今号では、海外の冷凍食品事業について、ニチレイフーズ、味の素グループ、マルハニチロ、ニッスイの4社取組みをまとめました。カラー「こだわりメニュー最前線」では、味の素冷食、キユーピー、大冷、ニチレイフーズ、テーブルマーク、日東ベスト、ニッスイ、日清製粉ウェルナ、ノースイ、ヤヨイサンフーズの業務用注力メニューを紹介しております。
このほか、凍菜の動向、低温物流や製造機器の最新情報、メーカー概況、冷凍食品工場などを掲載しております。
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